摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

京都・東山花灯路2022

昨年の12月に嵐山花灯路を観覧させて貰ってから3ヶ月後。今度は

東山で開催されると聞きやって来た。今年で20年目とのことだけど、

全く関心が無く初めて知った。また市の財政難により今年で最後とか。

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開催場所は南北に幅広いが、八坂神社から清水寺を往復する事にした。

ちょうど卒業旅行のシーズンらしく和服姿の若い人が多い。レンタル

の着物も一点物を揃え、国内客が満足できる品質になっているそうだ。

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人出の多い八坂神社を抜けて円山公園。その通路には小型「ねぶた」

が展示されていたりするが、何となく事業が膨張しすぎて経費の抑え

ようが無くなったという感じがする。園内は回らずに南下してしまう。

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大谷祖廟の参道を横切る所から西側の眺め。標高63mだが西山まで

すっきり見通せる。嵐山に比べると思ったよりも人出は少なく感じる。

道が広いせいかと思われるが、まん延防止措置等の影響もあるだろう。

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普段は余り目立たない銅閣寺がライトアップされて異彩を放っていた。

幕末に武器商を営み財を成した大倉喜八郎が、金閣銀閣があるなら

銅閣があってもよかろうと、別荘に作った祇園閣という建造物だとか。

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1928年建造というから百年経っていない。帝国ホテルや大成建設

それにホテルオークラ、札幌の大倉山ジャンプ競技場、更には神戸の

大倉山公園も自身や息子の事業という。ねねの道を更に南下して行く。

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高台寺公園にはウクライナ国旗を模した行灯が設置されていた。ただ

我々も同様だが、関心を向ける人は少ない。21世紀になっても歴史

は繰り返す。学校の授業は現代から過去に遡って教えるべきだと思う。

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二寧坂。昼は見下ろす方が良いが、ライトアップされると台湾の九份

を思い起こす(行った事ないけど)。実は二年坂という名で、此処で

転ぶと二年以内に死ぬという言い伝えがあるとか。気を付けて歩こう。

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観覧客のお目当ては、我々と同じく清水寺だったようで賑わっていた。

年3回ライトアップを実施しているので、規模も大きいし慣れた感じ。

左手に何だか大きなオブジェがある。まずはそれを見に行ってみよう。

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それは巨大なコケシだった。コンプレッサーの稼働音がしているので、

空気で膨らませたバルーンだろう。全長12m、直径5mあるらしい。

花灯路と直接関係ない美術展の野外展示とか。うーん芸術は分らない。

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三重塔もライトアップされている。嵐山の竹林は昼間見る方が良いと

思ったが、朱色の塔が色鮮やかに浮かび上って見応えがある。背後の

レーザー光線は観音様の慈悲の心を表しているとか。此れも判らない。

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境内から見る市街。駅前の京都タワーが一際目立っている。この日も

本殿や舞台に入場できたが、400円の拝観料が惜しくて引き返した。

いつの日か料金に見合う興味を持てれば入ってみよう。さて帰ろうか。

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復路は茶碗坂を廻ってみよう。一応は花灯路の順路に入っていて行灯

も設置されているが観覧客の姿は少ない。それを予め知っているのか

土産物店は一軒も開いていない。更に下ると行灯も無くなってしまう。

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北に向う路地にはいり五条坂から清水坂、そして又細い路地に入ると

八坂の塔が見えて来た。この薄暗い私道の先には両側の大斬寺境内を

結んだ門状の渡り廊下が作られている。その為に大きな車は入れない。

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その奇妙な路地を抜けると、花灯路のフォトスポット八坂の塔に出る。

宣伝用のチラシにも使われているだけあり、カメラを構える人が多い。

良いアングルが取れなくて八坂通りを東側へ上がって、一枚だけ撮る。

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後は北へ戻って行き、南楼門から八坂神社に入ったのは19時34分。

花灯路は21時30分までだが、境内は既に閑散としていた。此処で

行われる予定だった舞妓の舞は急遽中止。まん延防止下最後の花灯路

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今日のBGM  一日遅れの「3月9日」


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