4月25日から兵庫県においても、緊急事態宣言が出されたが、昨年
3ヶ月間に渡り不要不急の外出をしなかった結果、体重は10kg増、
持病(いわゆる基礎疾患)の数値が非常に悪くなり、今に至っている。
やはり外出も必要と考えて家を出る。4月9日に行った北山公園へ又
行ってみよう。夙川公民館前には鯉のぼりが架けられていた。そうか
5月も直ぐと気づかされる。夙川沿いの人出は特に普段と変わりない。
いつも通りに銀水橋口から北山公園に入る。今日は西回りで北山池へ。
ミツバツツジの花期は終わって、モチツツジが今が盛りと咲いている。
花弁や葉が粘着性があるのは、食害をもたらす昆虫を補殺する為とか。
少し上がれば展望の良い所に出る。今日は午後から曇りの予報だけど、
まだ空気は澄んでいる。北山公園内の道は沢山の分岐があり、未だに
全てを把握できていない。この展望所も初めて来たような気がするが。
北山池に到着。全部で三つある池の一番下部。池畔のベンチで小休止。
さあ行こうと歩き始めると、トイプードルが尻尾を振りつつ飛びかか
って来た。可愛いのだが猟犬に咬まれた事がある家族は怖がっている。
散策路から外れて巨岩のある稜線に出る。家族は左手の握力が12に
戻り、どうにか支点に出来るようになったらしい。でも瓶のふた等は
開けるのが難しい。リハビリは終わったので後は自分で使うよりない。
岩の上に上がれば存外に平たい。六甲山の主稜線が望める。とすると、
見えている住宅街は芦屋市奥池だろうか。此処からは尾根沿いの藪道
を進み、北山池の一番上を経由して、さらに貯水池に向かう道に入る。
途中で向きを変え西へ進み、緑化植物園の梅林のある三叉路まで来た。
というのも前回来た時に、270標高点から南西に展望の良さそうな
巨岩があるのを見たから。今日は其処を探してみようかと思って来た。
三叉路で見回すと西側斜面に切り開きが続いているよう。地形図から
すると270標高点からの稜線に出れるはず。下生えは薄く歩き易い。
尾根上には高圧鉄塔が垣間見えたが、関電の巡視路を示す標識は無い。
固いキノコの一杯生えた倒木。とても短い区間だけど、単純な地形では
なくて。小さな尾根に上がったり、広い谷状の斜面を渡ったりしてきた。
やがて関西電力の伐採予定を示す、ロープやテープが現れて尾根に乗る。
道らしきが南に伸びている。明るいので行ってみると高圧鉄塔があった。
国有林を関西電力に貸し出す旨の標識がある。ただ貸付期間は平成9年
で終わっている。この先は南西に下る踏跡があって、岩も点在している。
その一つに乗れば大阪方面の眺めが良い。眼下に県道82号線が見える。
だが此処は目標の巨岩ではなさそう。濃いシダ藪を分けて一人の男性が
登って来られた。県道からと仰っていたが、何処へ進まれるかは聞かず。
さて北側に戻り稜線通しに進めば、目的の巨岩に辿り着くと思っていた。
それと言うのも270標高点には、南西に向けて明瞭な道があったから。
この辺りまで伸びているはず。だが踏跡を見失い藪を分けるようになる。
その内に尾根が広くなり、どこが稜線か分からなくなって右往左往する。
時折に現れる踏み跡は東西に横断している。もうこうなれば強引に藪を
北側へ進むしかない。といってもシダ藪には入りたくないと避けて進む。
やがて踏跡が現れたので辿って行くと巨岩が有った。直接は上れないが、
右手のシダ藪を抜けると裏側に出る。鷲林寺が望めるが、此処も違うな。
ただ北東の林の中に岩が見えている。そこかも知れないと踏跡を進むと、
巨岩の積重なりの上に出た。北山貯水池が見えているので目的の岩場に
違いない。散策路を外れてから丸1時間掛かっている。標高差は50m
足らずなので、最短で来れば10分位だろうが、楽しみは長い方が良い。
昼食は家族が作った巻きオニギリ。デザートはスーパーで買った大学芋。
二人ならゆっくり休める平頂の岩に座り込む。甲山や大阪北部が望める。
北山公園内は平日と言えど人の通行が多いが、ここなら静かに過ごせる。
昼食後270標高点を目指す。踏跡が南北に伸びているので楽に進める。
もう一つ巨岩が有った。巻き上がってみれば先程まで居た巨岩が見える。
確かに4月9日に見た姿だ。白く見えているのは名も知らぬ照葉樹の花。
この岩の頂部も平たく十分休憩できる広さがある。西側にゴロゴロ岳が
望まれる。この付近の岩は数十年前に、ボルダリングのゲレンデとして
利用された跡があるが、今は興味を持たれていないよう。その分静かだ。
さて此の岩から270標高点までは、人為的にシダ藪が刈ってあり道と
呼べるレベルになる。この道が何処に下っているかは次の課題にしよう。
すぐに三つの巨岩が有るピークに達する。さて西側へ下っても良いけど、
前回迷った所を見直して置きたい。北側へ下る道に入るが鞍部状の所で
やはり道を見失う。原因は尾根上の小さな岩。この岩を回り込むように
進めば踏跡に出会えた。でも他所に正しい道筋があったのかも知れない。
尾根を下って行くと仁川連絡線の二四鉄塔。前回はろくに探しもせずに
北側の藪を強引に下ったが、南側に回ればちゃんとした巡視路が有った。
ほんの10mで公園内の散策路に出る。何考えてたんだろうと反省する。
さて帰りはどうしよう。北山貯水池バス停から阪神西宮。柏堂町バス停
から阪急夙川。少し遠いが苦楽園三丁目へ歩けば芦屋方面のバスもある。
だがさほど疲れてないし、日が暮れるまで時間はあるので歩いて帰ろう。
北山緑化植物園内を通って銀水橋を目指す。緊急事態宣言で園内の施設
閉鎖されているが、散策は認められておりトイレは利用できる。園内は
季節を問わず何かしら花が咲いており、通過するだけでも十分楽しめる。
植物園の南端から銀水橋へ。この区間は県道沿いを歩くことも出来るが、
舗装路を歩くより園内の道は疲労が少ない。更に夙川の河原に下りれば
気楽に歩ける。クレソンを少し採取したりして、家までは29612歩。