摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

京都街歩き(梅小路辺り)

思いもよらず京都の街歩きに嵌ってしまった。家族の左手握力は未だ

4しかない。まだまだ山にはいけそうにない。今回は阪急大宮駅から

梅小路辺りをぶらぶらしてみようと思う。宿代が超安いので泊りがけ。

f:id:aw2q:20210203220107j:plain

まずは新撰組由縁の壬生寺に行ってみる。境内は参観自由。現代的な

お寺でイメージとは違った。ネパールのストゥーパみたいな千体仏塔

が目をひく。厄除けの炮烙(500円)を求めて、奉納する人が多い。

f:id:aw2q:20210203220124j:plain

壬生寺から南下し、JR丹波口駅を過ぎると京都中央卸売市場の中を

歩くようになる。線路を挟んで東側が青果で、西側が水産物のようだ。

今日は日曜日などで人影もない。市場を過ぎて島原という地区に入る。

f:id:aw2q:20210203220146j:plain

古い建物の脇に石碑がある。そこに渤海国の文字を見て興味を持った。

その昔に渤海国使節を接待する施設があったという。下調べもせず、

ブラブラ歩いているだけで、こんな史跡に出会えるのは京都ならでは。

f:id:aw2q:20210203220208j:plain

石碑のあった古い建物自体も角屋(すみや)という江戸時代の宴会場。

新撰組の由縁などあり公開もされているらしい。南下していくと広い

梅小路公園に着く。屋外のスケートリンクが親子連れで賑わっている。

f:id:aw2q:20210203220223j:plain

ちょうど京都水族館ではイルカショーの時間。ジャンプする姿が見え

ないかと待っていたが、何回か頭や背中が見えた程度。それにしても

客席は8割程度埋まっている。日曜日とはいえ時節柄、人気が伺える。

f:id:aw2q:20210203220255j:plain

公園敷地内に二つも大きなホテルが建設されているが、営業している

かどうか分らぬほど閑散としている。そんなに沢山あると思わず園内

を探し回るが、我々の泊まる宿所は少し離れたJR駅の西側にあった。

f:id:aw2q:20210203220314j:plain

あてがわれた部屋の窓からは、建替中の中央卸売市場の建屋を一望に

できる。そもそもこのホテルは市場の敷地に建てられたようだ。3階

建にすることで出来た余剰地を払い下げたのだろう。遠くには愛宕山

f:id:aw2q:20210203220331j:plain

屋上が展望デッキとして開放されている。8階建てに過ぎないが周囲

に高い建物がないので展望はすこぶる良い。大文字山から比叡山まで

の稜線が印象的だ。さらには権現山だろうか真っ白な山も見えている。

f:id:aw2q:20210209123542j:plain

南側の景色はやや狭いが、山陰線や新幹線の列車を見ることができる。

京都鉄道博物館内を走る蒸気機関車が吐く、白い煙が見えたりもする。

鉄道ファン向きだ。五重塔の向こうに見えるのは伏見桃山城だろうか。

f:id:aw2q:20210203220411j:plain

翌日は天気が崩れる予報だったので、阪急の西京極駅まで歩くだけに

する。七条千本の商店街には個性的なお店が多い。手書きのポップが

強烈な書店。市場に従事する人の一定の需要があるのだろう。健闘中。

f:id:aw2q:20210203220441j:plain

広大なロームの社屋や、イオン京都五条店などを見ていると、盆地で

狭い印象を持っていた京都が違って見える。最後は西京極の運動公園

を一周して今回の街歩きは終わり。昨日も今日も2万歩足らずの散歩。