標題から検索して来た人には申し訳ないが、内容はあんまり関係ない
単なる日記。6月の第三土曜日、家族が久しぶりに出店しようかと言
っていたが、前夜に急用が出来て来れなくなった。さて何処を歩こう。
色々考えてみたが東谷の支流を詰めて掬星台に向かおう。山寺尾根や
上野道は足が遅くて追い抜かれるばかり、一人で歩いても面白くない。
東谷は存外に水量が多かった。晴れていれば楽しそうだが気温は低い。
いつもは伏流している深谷第二堰堤の上も水流が出来ている。此処で
東谷の本流とは別れ、右から入ってくる支流に入る。もう5度目かな。
山寺尾根の最上部に突き上がる支谷で、掬星台に行くには無駄がない。
入渓するとすぐガレの積み重なりとなる。この谷は源頭部に至るまで
ほぼこの調子である。いつもは伏流しているので、ゴム底の靴で十分。
そんな谷も今日は水流があって、どうしても少し靴を濡らしてしまう。
兵庫県の造った治山ダムが4基もある。すぐに現れる1基目は右岸を
越える。土砂の急斜面から、天端に向けトラバースする。体が重たい。
此処が越えられないようなら詰めで苦労する。どうかなちょっと心配。
2基目は巨岩が水通しに、ちょこんと乗っているのが特徴。左岸から
越える。左岸右岸は上流から見ての事。沢登り独特の表現かと思う人
もいるが、一般的な河川用語で市中に流れる川や水路でも同様に使う。
岸を付けずに右左と言う時は、向かってなので慣れないとややこしい。
このブログでも左右をよく間違えている。例えば右俣左俣という場合
は下流から見てだが、むしろ此方が現代において登山用語という扱い。
3基目を左岸から越えると二俣がある。これが変な場所で左俣は水流
があるが、本流は水流のない右俣。ガレではなく乾いた岩盤が露出す
る。最初に来たときはてっきり左俣が、本流だと思い込んでしまった。
右俣には4基目の治山ダムがある。今は苔むしているが此の一基だけ
比較的新しい。そこで疑問。建造時の通勤路は何処だったのだろうか。
他の谷なら何となく分るのだが。左岸から山寺尾根に抜けていたのか。
4基目を左岸側壁のラダーを使って越えると、かわいいイラスト入り
バケツが健在。杣谷のトライアルバイク。東谷のアンパンマン。木ノ
袋谷の炊飯器と同じ位有名なゴミ。尾根からハイカーが落としたかな。
谷が屈曲すると長大な岩壁に突き当たる。高さも相当ありそうだけど
木が繁り、むしろ横幅に目が行く。その岩壁の裾に沿って谷が伸びる。
写真は少し登り振り返ったもの。谷自体はガレの積み重なりで平凡だ。
ガレが消えて落ち葉の上を歩くようになると詰めが近い。右凹状地形
の上は山寺尾根道。ごく短い距離だが急斜面と脆い岩場で相当難しい。
ここは写真左側の本流をそのまま詰めて行く。斜度がどんどん上がる。
最後の詰めは三俣になっている。写真右側の水流が白い筋に見えてい
るのが中俣。これは上部の落葉の積もる所が急で難しそう。カーブを
描いた左俣なら何とか行けそうだけど、その上が見えないので不安だ。
やっぱり一番太い右俣にしておこう。積もった落ち葉から水滴が垂れ
ている。最初は両側の岩を突っ張り気味に上がれるが、その後は急斜
面を這い上がらねばならない。水分をたっぷり含んだ土砂は吉か凶か。
左岸の木の根を頼りに、或いは土砂に手指を突っ込み、足元はキック
ステップの要領で上がってきた。その点では乾いている時より楽かも。
振り返り中華スマホで写真を撮る。泥だらけでも指紋認証できて感心。
中盤の立木は朽ちかけており、頼りにしない方が良い。備忘の為記す。
さて辿り着くのは東谷の行者小屋からの尾根道。山寺尾根に合流する
手前の小ピーク。東西に長く三俣のどれを詰めてもピークに着きそう。
掬星台に上がった瞬間、いつもより賑やかと思ったが、展望台に上が
ると出品者は少ない。むしろ来場者が多い。府県を越えた移動自粛が
公に解除された最初の週末。摩耶山に初めて来たって感じの人が多い。
昼食は天国ベンチ。家族が作ってくれたチキンカレーとナン。両方共
少し温めなおしていただく。神戸スパイスの二宮店で買った香辛料を
使っているので割と本格的だ。ダルゴナ・コーヒーは前回より上出来。
実質的に今年初の開催だからか、リュックサックマーケットは新規の
出品者が多かった。ただ値付けが高い人が多い。食事を終え14時半
に戻ると、大方店仕舞いされてた。来客数の割に売れなかったのかな。