摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

リュックサックマーケット・・・2020年6月

標題から検索して来た人には申し訳ないが、内容はあんまり関係ない

単なる日記。6月の第三土曜日、家族が久しぶりに出店しようかと言

っていたが、前夜に急用が出来て来れなくなった。さて何処を歩こう。

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色々考えてみたが東谷の支流を詰めて掬星台に向かおう。山寺尾根や

上野道は足が遅くて追い抜かれるばかり、一人で歩いても面白くない。

東谷は存外に水量が多かった。晴れていれば楽しそうだが気温は低い。

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いつもは伏流している深谷第二堰堤の上も水流が出来ている。此処で

東谷の本流とは別れ、右から入ってくる支流に入る。もう5度目かな。

山寺尾根の最上部に突き上がる支谷で、掬星台に行くには無駄がない。

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入渓するとすぐガレの積み重なりとなる。この谷は源頭部に至るまで

ほぼこの調子である。いつもは伏流しているので、ゴム底の靴で十分。

そんな谷も今日は水流があって、どうしても少し靴を濡らしてしまう。

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兵庫県の造った治山ダムが4基もある。すぐに現れる1基目は右岸を

越える。土砂の急斜面から、天端に向けトラバースする。体が重たい。

此処が越えられないようなら詰めで苦労する。どうかなちょっと心配。

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2基目は巨岩が水通しに、ちょこんと乗っているのが特徴。左岸から

越える。左岸右岸は上流から見ての事。沢登り独特の表現かと思う人

もいるが、一般的な河川用語で市中に流れる川や水路でも同様に使う。

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岸を付けずに右左と言う時は、向かってなので慣れないとややこしい。

このブログでも左右をよく間違えている。例えば右俣左俣という場合

下流から見てだが、むしろ此方が現代において登山用語という扱い。

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3基目を左岸から越えると二俣がある。これが変な場所で左俣は水流

があるが、本流は水流のない右俣。ガレではなく乾いた岩盤が露出す

る。最初に来たときはてっきり左俣が、本流だと思い込んでしまった。

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右俣には4基目の治山ダムがある。今は苔むしているが此の一基だけ

比較的新しい。そこで疑問。建造時の通勤路は何処だったのだろうか。

他の谷なら何となく分るのだが。左岸から山寺尾根に抜けていたのか。

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4基目を左岸側壁のラダーを使って越えると、かわいいイラスト入り

バケツが健在。杣谷のトライアルバイク。東谷のアンパンマン。木ノ

袋谷の炊飯器と同じ位有名なゴミ。尾根からハイカーが落としたかな。

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谷が屈曲すると長大な岩壁に突き当たる。高さも相当ありそうだけど

木が繁り、むしろ横幅に目が行く。その岩壁の裾に沿って谷が伸びる。

写真は少し登り振り返ったもの。谷自体はガレの積み重なりで平凡だ。

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ガレが消えて落ち葉の上を歩くようになると詰めが近い。右凹状地形

の上は山寺尾根道。ごく短い距離だが急斜面と脆い岩場で相当難しい。

ここは写真左側の本流をそのまま詰めて行く。斜度がどんどん上がる。

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最後の詰めは三俣になっている。写真右側の水流が白い筋に見えてい

るのが中俣。これは上部の落葉の積もる所が急で難しそう。カーブを

描いた左俣なら何とか行けそうだけど、その上が見えないので不安だ。

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やっぱり一番太い右俣にしておこう。積もった落ち葉から水滴が垂れ

ている。最初は両側の岩を突っ張り気味に上がれるが、その後は急斜

面を這い上がらねばならない。水分をたっぷり含んだ土砂は吉か凶か。

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左岸の木の根を頼りに、或いは土砂に手指を突っ込み、足元はキック

ステップの要領で上がってきた。その点では乾いている時より楽かも。

振り返り中華スマホで写真を撮る。泥だらけでも指紋認証できて感心。

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中盤の立木は朽ちかけており、頼りにしない方が良い。備忘の為記す。

さて辿り着くのは東谷の行者小屋からの尾根道。山寺尾根に合流する

手前の小ピーク。東西に長く三俣のどれを詰めてもピークに着きそう。

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掬星台に上がった瞬間、いつもより賑やかと思ったが、展望台に上が

ると出品者は少ない。むしろ来場者が多い。府県を越えた移動自粛が

公に解除された最初の週末。摩耶山に初めて来たって感じの人が多い。

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昼食は天国ベンチ。家族が作ってくれたチキンカレーとナン。両方共

少し温めなおしていただく。神戸スパイスの二宮店で買った香辛料を

使っているので割と本格的だ。ダルゴナ・コーヒーは前回より上出来。

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実質的に今年初の開催だからか、リュックサックマーケットは新規の

出品者が多かった。ただ値付けが高い人が多い。食事を終え14時半

に戻ると、大方店仕舞いされてた。来客数の割に売れなかったのかな。