自粛期間中の運動不足がたたり、体重が危機的状況になってしまった。
どこかに行こうと言ったら、家族から横池に行くんだろと返ってきた。
そうか6月初旬は睡蓮が花を咲かせる頃。いつもより早めに家を出る。
未の刻(午後2時)頃に花を咲かせる事から、ヒツジグサといわれる
らしいが、横池の睡蓮は正午頃に満開になるかと思う。開森橋に9時
30分着。前回来たのは4月15日。すっかり深緑になってしまった。
平日だがハイカーは多い。開森橋から高座滝の間で10組は見かける。
どんどん追い抜かれて少々へこむ。相当に体力は落ちている。地獄谷
に下り、シキモリ道に向かう。前回は迷ったので本当の道を歩きたい。
どうして迷ったのか分らないほど良い道が続く。堰堤上の小ルンゼの
残置ロープに誘われたのが迷う原因だったが、今回は無くなっていた。
気温は30度近くありそう。すぐバテて家族に置いてけぼりを食らう。
中腹の展望所にあった私製ベンチが無くなっていた。休憩も出来ずに
そのまま歩く。やがて傾斜が落ちてくる。路傍の岩に立つと、ロック
ガーデンを望める所が一か所ある。すごく暑くて湿気の多そうな眺め。
魚屋道に出る手前で家族は待っていた。休憩に適した場所がないので
どんどん歩いていたそう。氷水を飲んで小休止。横池まで辿り着ける
だろうか何て言い合う。実際はこの先に急登はないので大丈夫だろう。
風吹岩の手前で魚屋道から外れる。草木が生い茂ってるので見過ごす
ところだった。最初に出会う分岐を北に進むと、元の魚屋道に戻って
しまうので直進して、次に出会う三叉路(小堰堤の上)を北に向かう。
横池に向かうには近道だし、何より賑やかな風吹岩を経由しないのが
良い。やがて細尾根を歩くようになると、右手から風吹岩の上で憩う
ハイカーの声が聞こえてくる。高圧線の真下は最近に伐採されている。
この尾根の上端は大岩が点在し、六甲山から東灘区市街地にかけての
展望がある場所。此処で休むのも良いけれど、横池はもうすぐ其処だ。
横池南側の尾根道を進んで、右側下に水面が見えてきたら踏跡を下る。
見事に睡蓮がたくさん開花していた。花の多さは過去見た中では一番。
遠くて写真の撮影は失敗したが、赤い花が今年も一凛だけ咲いていた。
去年見た同じ株かは判らない。池の水が茶色っぽいのが少々気になる。
時刻は11時36分、睡蓮の由来は花が3回開いて閉じるからという。
夜に眠る蓮という意味らしい。そういう花は他にもあるかと思うけど。
ともかく午後2時を過ぎると、どんどん閉じていくので早めに来たい。
家族は朝から来て開花するまでを見てみたいという。確かに可能かも
知れない。さして花に興味のないハムでも、完璧な造形は見事と思う。
ずいぶんと暑かったけど、一年に一度位は見に来る価値はあるだろう。
蓮の花を見ながら昼食というハイカーも二組いらしたが、次々と睡蓮
目当てのハイカーが訪れる雄池では、ゆっくり食事が出来そうもない。
やはり雌池に行こう。池畔に平たい大岩が二つあり休憩に適している。
睡蓮も少ないけれど、生き物をたくさん見れて飽きない所。日陰のあ
る大岩に座ると、早速に亀が近寄ってくる。どうやらハイカーが餌を
くれると思っているよう。トンボやオタマジャクシ、小魚も泳いでる。
今日の昼食はマフィンバーガー。出来合いのハンバーグを買ってきた。
加熱済みなのでフライパンで焼き目をつける程度。その間に自粛期間
中に流行ったダルゴナコーヒーを作ってみる。インスタントコーヒー、
砂糖、お湯少量をペットボトルに入れて、交代でひたすら振り続ける。
牛乳を入れたカップに、泡立ったコーヒーを乗せられるはずだったが、
湯が多かったかすぐ混ざってしまった。味はまったり濃厚でまずまず。
12時半に食事を終えると眠くなった。日陰なら風もあり涼しく気持
ち良い。数組のハイカーが通過した後はめっきり静かになり、二人共
つい眠ってしまう。気が付けば14時を過ぎていた。そろそろ帰ろう。
14時15分に雄池に戻ってみると、睡蓮の花は閉じようとしていた。
先程とは全く様子が違っている。一般に言われているより開花時間は
短いようだ。多くの情報は園芸種について、山に自生する物とは違う。
帰りは人の多い中央尾根を避け高座谷道を下る。滝の茶屋が下山した
ハイカーで大繁盛していた。自粛明けで解放感を楽しんでらっしゃる。
週末は相当混雑しそうなロックガーデン。今日の歩数は25656歩。