運動不足を痛感して、何処か山に行かねばと思うが、意欲が湧かない。
いろいろ考えてみるが、これといったコースも思い浮かばない。結局、
先週歩いた小天狗山経由で六甲山へ登るコースを、歩き直す事にした。
さくらやまなみバスで西宮甲山高校スタート。県道16号線旧道から、
芦有ドライブウェイのループ区間を望む。右の日陰になっている部分
が、小天狗山だろうか。とても名前が付くようなピークとは思えない。
大藪谷出合の入口。やはり以前有ったハイカー用ゴミ箱はない。もう
設置しないなら、この看板も撤去して欲しい。右端には案内板らしき
があるが文字が消えて久しい。西宮市はどうしてこれほど無策なのか。
大藪谷のケルンから小天狗山まで登ってきた。標高差の割には体力を
消耗する道。それほど人も歩いておらず、一昔前の山羊戸渡のような
雰囲気があって好ましい。557標高点には東向きに狭い展望がある。
もう一段上ると岩場もあり、六甲全山縦走路の船坂峠から水無山辺り
の展望が得られる。昭文社の地図には、この尾根に「とかが尾」と記
されている。山というよりも六甲山の支尾根という見方が合っている。
芦有ドライブウェイ手前のピークで13時50分。甲山高校バス停が
11時発だったので、もう3時間近く歩いている。どうにも足が遅い。
六甲最高峰を経由で岡本に下ろうと思ってたが、はたして行けるのか。
芦有ドライブウェイに出る所。道標は無いが逆コースの場合この水路
が目印になるだろう。今回も対面の尾根に手早く上がる踏跡がないか
と探すが見当たらず、結局路傍の47プレートまで歩いて尾根に乗る。
先程から頭上を頻繁にヘリコプターが行き来する。近くの工事現場に
荷物を運んでいる様だが、道路沿いなのに車で運ぶより効率が良いの
か。熊笹峠から東六甲ドライブウェイに出た後は、ずっと車道を歩く。
先週歩いた後鉢巻山もトンネルであっさり通過してしまう。トンネル
内に芦屋と西宮の市境表示がある。通り抜けてすぐに神戸市に入ると
六甲最高峰登り口。行き来するハイカーの賑やかな声も聞こえて来る。
14時45分到着。熊笹峠では奥池に下ろうかとも思ったが、一応は
目標地点に来れて少し嬉しい。目的はとかが尾を歩き直す事だったが、
性格的に、それだけでは達成感を得られない。空の広さが気持ち良い。
東方向に見えるのが後鉢巻山。頂上に中途半端な電波塔が見えている。
立っている場所はかつて米軍の通信施設があり、立入り出来なかった。
その頃の印象が強く残っていて、六甲最高峰といえど魅力を感じない。
現在の状態になってから数回しか訪れていない。もう少し見直しても
良いかな。山頂広場は人の往来があるので落ち着かない。南の小さい
広場にある平たい岩が休憩に向いている。湯を沸かし昼食休憩しよう。
随分のんびりしていた。昼食を終えて、下り始めたのは14時28分。
無風快晴。気温は10度程あるだろう。日向にいれば寒さを感じない。
予定は打越峠経由で阪急岡本だったのだが、暗くなる前に街に出たい。
まずは七曲りの道を下っていく。この道を歩くのは記憶の限り初めて。
驚いたのは一軒茶屋の敷地がとても広いし、それに六麓荘の豪邸並み
の石垣の上に建ってる事。七曲りがコンクリ舗装されてるのも意外だ。
道標の阪急芦屋川と御影駅のキロ数が同じ。これは雨ヶ峠経由だろう。
やっぱり打越峠の方が遠いのか。本庄橋跡も見た事ないので寄りたい
が又にする。土地勘なく何処を歩いてるのか分らない、道なりに進む。
雨ケ峠への道を一度見送り、西向きの道に入る。次の分岐でようやく
打越峠経由のキロ数が出てきた。多分芦屋川に下るより1kmは遠い。
やっぱり雨ヶ峠経由で帰ろう。公設道標がある割に、か細い道を進む。
風吹岩の手前に伐採地があったので立ち寄ってみる。ちょうど17時。
時間が掛かりすぎだと思うが、あんなに遠くからならまずまずだろう。
途中で2組のハイカーに出会ったけど、有馬まで行かれるのだろうか。
六甲山最高峰から有馬は南側に下るよりはるかに近い。風吹岩からは
会下山遺跡への道を選ぶ。何度も歩いて退屈なんだけど一番近そうだ。
まだ明るい内に三条町に下り着く。阪急芦屋川駅には18時ちょうど。