摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

胡桃ヶ岳(461m)・・・宮城県大崎市

数年前まで自分が温泉旅行に行くなんて思ってもみなかった。今回は

ピーチのセールで仙台行きが2000円だったから。二人で往復諸々

込み12780円の支払い。時期的に日帰りで気楽に登れる山もない。

f:id:aw2q:20191220211441j:plain

なので温泉旅行と相成った。松島と鳴子温泉に各一泊。登れそうな山

は調べておいた。最終日は鳴子温泉の宿で朝早く目が覚めたのを幸い

暗いうちに宿を出る。温泉街から伸びる車道を歩いて胡桃ヶ岳登山口。

f:id:aw2q:20191220211523j:plain

ライトに照らされた私製道標を頼りに、舗装路から山道に入って行く。

公的に整備された道ではないが、地理院地図に破線は有る。良く踏ま

れており路傍の笹刈りもされているので、相当の人が登っているよう。

f:id:aw2q:20191220211614j:plain

6時40分。舗装路から15分も掛らずに頂上に到着した。宿からは

1時間弱。温泉街の標高が150m前後なので比高差300mの歩行。

すぐ近くに潟沼という火口湖があるのだが、期待した展望は無かった。

f:id:aw2q:20191220211822j:plain

北の方角には江合川の流れ。JR陸羽東線が走っており、川渡温泉駅

鳴子御殿湯駅鳴子温泉駅。三つも温泉と名の付く駅が連なっていて、

一帯の湯量の多さを物語る。でも冬枯れでこの展望。夏場は皆無かな。

f:id:aw2q:20191220221912j:plain

北西の方向には雪を被った山が見える。今年初めて見る雪山なんだが、

何ていう山なのか全く分からない。恐らく山形県との国境の山だろう。

藪に遮られている辺りに潟沼があるはずだ。展望台が有ったらと思う。

f:id:aw2q:20191220223820j:plain

展望が無いならさっさと下ろう。宿の朝食はしっかりと頂きたいもの。

8時までに帰らないとそれも難しい。この山に関心を持ったのは山名

から。胡桃ヶ岳という有りそうで無い名。胡桃の木が多いのだろうか。

f:id:aw2q:20191220224646j:plain

下山途中に樹林越しに潟沼が僅かに見えた。徒歩で一周20分らしい。

レストハウスがあり貸しボートもあるというので、一応は観光地かな。

でも訪れる人はいるのだろうか。湖水は世界でも有数の酸性度という。

f:id:aw2q:20191220212013j:plain

登山口まで帰ってきた。一枚目の写真と同じ場所だ。真っ暗な中では、

この私製道標が無ければ、見過ごしていただろう。潟沼の展望が得ら

れないかと思い。沼の方向に進んでみるが、見えそうにないので戻る。

f:id:aw2q:20191220212050j:plain

三差路から上ってきた鳴子温泉駅方向に下る。現在は通行止めの標識

がある。崖崩れがあったようで、復旧工事の途中らしい。久しく車の

通行が無いようで落葉が積もっていたりするが。徒歩なら問題はない。

f:id:aw2q:20191220212131j:plain

温泉街の最上部まで下って来た。源泉が湯気をあげている。もっとも

源泉は鳴子温泉一帯で300以上あるらしい。泉質も8種類。我々の

宿は黄褐色と黒褐色だったが、乳白色や緑白色、炭酸泉もあるという。f:id:aw2q:20191220212200j:plain

7時30分に温泉街に戻ることが出来た。これなら朝食を食べた後

一風呂浴びて帰路につくことが出来そう。仙台までは宿の送迎バス。

10時に出発する。時間に制約があるが無料のバスなので仕方ない。

f:id:aw2q:20191220235506p:plain