昨夜も又咳き込んで眠れていない。冬のホテルの湿度って本当に低い。
それでも朝食バイキングはしっかり頂いた。今回の宿は朝食付きで2
名一室6000円。これ位なら我々でも泊まれる。只部屋は狭かった。
7時半にチェックアウトして高知駅に向かい、青春18きっぷを購入
する。12月10日は利用期間の初日で、それを見込んでの旅行日程。
来るのが早すぎて時間を持て余した。駅構内の土産物店も8時からだ。
高知駅8時24分発須崎行に乗車して、9時6分岡花(おかばな)駅。
さて帰りだが、11時14分か12時5分の列車を利用しようと考え
ている。でも12時だと、高知駅での乗り換え時間が3分間しかない。
出来れば11時の列車に乗りたいと思うが、駅から大滝山頂上までの
コースタイムは約1時間。足の遅い我々が往復2時間で帰って来られ
るのだろうか。駅から徒歩15分で日高村の総合運動公園に到着する。
公園入口に大滝山案内板と登山口標識がある。この案内板をしっかり
見ておけば良かったと後で反省する。この山の詳細な情報はネットで
見つからなかった。現地に行けば分かるだろうと下調べが十分でない。
紅葉したドウダンツツジの中を行く。もう散り始めと云った感じだが、
写真で見ればまずまず。上った先は展望広場。花壇が並んでいて秘密
の花園という看板が有ったり山に入った気はしない。道は何故か下る。
鞍部に下ってからが本当の山道。体調が万全でないので急ぎたくとも
早くは歩けず、淡々と普通に歩く。11時の列車に間に合わなくとも、
12時なら何とかなるだろう。それを逃すと今日中には家に帰れない。
如来岩・岩くら・地蔵岩と名札のある巨岩が点在する。役行者が開山
したという修験道の山だそう。それにしても標高に似合わない大きさ
の巨岩群で一見に値する。ここから道は緩やかになり、西へ斜上する。
植林帯から雑木林に変わり、高圧鉄塔のある開けた場所に出る。そこ
が大滝山公園として整備され、センジンガ岩という30mの断崖から
展望を得られる場所だった。そうとは知らず寄らないで山頂に向かう。
続いて山姥の洞窟へ行く分岐も見逃した。さして急いでいるつもりは
無かったが、やっぱり慌てていたのかな。普通に歩いているだけでも
巨岩が次々に現れるので見逃したのかも。登山道は掃き清めれている。
清浄な頂上に到着。大嶽山頂上看板がある。現在公式に大滝山と表記
する。元々嶽(岳)という字であったが、タケ・タキという発音から
滝の字を宛てるようになったと云う。なので大きな滝がある訳でない。
山頂には石鎚山遥拝岩があって小さな社がある。この尖った岩を石鎚
山に見立ててか正面の垂壁には鎖が下がっている。但し支点が危うい。
北東には朝日を浴びた高峰が見えているので、それが石鎚山であろう。
西側にツツジが季節外れの花を咲かせていた。今まで見たことのない
種類。本当の花の季節にはさぞかし綺麗だろう。時刻は10時15分。
ゆっくりはしていられない。下山にかかろう。一時間で岡花駅に戻る。
頂上から東に向かう道があったので、これが山姥の洞窟や胎内潜りの
岩を周回する道だと思い込んでしまった。道はやがて踏跡程度になり
間違いと気づくが引き返す時間もない。下りつつ元の登山道に戻ろう。
かなり東寄りから元の道に戻ってきた。ということでセンジンガ岩に
続いて二か所も見所を逃している。下調べが不十分だったのが響いた。
後悔しているが、花の季節にもう一度来ても良いかなと思う山だった。
下山は展望公園手前の鞍部から、紅葉の綺麗な小路を辿り運動公園内
の車道に出た。南登山口という看板がある。日下川調整池に立ち寄っ
てみよう。通称メダカ池といい、浮き桟橋があるのは観察する為かな。
メダカは見えなかったが、水鳥が沢山居た。日高村を流れる日下川は
豪雨となると仁淀川から水が逆流して来て氾濫したそう。その遊水池
として14ヘクタールの湿地が保たれて、動植物の宝庫となっている。
尾花駅に着いた途端に列車接近のメロディが流れる。11時14分の
列車に間に合った。高知駅で途中下車し警察署横のエースワンという
スーパーで、200円の弁当や1個18円のコロッケを買ったりする。
12時49分発の阿波池田行きは一両編成。高校生で一杯だったけど
殆どの乗客は土佐山田駅で降りてしまった。大歩危駅手前から小歩危
駅にかけて、祖谷峡の眺めが見事だった。車窓からでも十分観光気分。
阿波池田駅では1時間後の琴平行きに乗り換える。二駅先の坪尻駅は
スイッチバック式で、運転手が車内行ったり来たりして双方向に操車。
その後は琴平・坂出・岡山・姫路で乗換え、帰宅したのは23時過ぎ。