摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

大滝山(247m)・・・高知県高岡郡日高村

昨夜も又咳き込んで眠れていない。冬のホテルの湿度って本当に低い。

それでも朝食バイキングはしっかり頂いた。今回の宿は朝食付きで2

名一室6000円。これ位なら我々でも泊まれる。只部屋は狭かった。

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7時半にチェックアウトして高知駅に向かい、青春18きっぷを購入

する。12月10日は利用期間の初日で、それを見込んでの旅行日程。

来るのが早すぎて時間を持て余した。駅構内の土産物店も8時からだ。

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高知駅8時24分発須崎行に乗車して、9時6分岡花(おかばな)駅。

さて帰りだが、11時14分か12時5分の列車を利用しようと考え

ている。でも12時だと、高知駅での乗り換え時間が3分間しかない。

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出来れば11時の列車に乗りたいと思うが、駅から大滝山頂上までの

コースタイムは約1時間。足の遅い我々が往復2時間で帰って来られ

るのだろうか。駅から徒歩15分で日高村の総合運動公園に到着する。

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公園入口に大滝山案内板と登山口標識がある。この案内板をしっかり

見ておけば良かったと後で反省する。この山の詳細な情報はネットで

見つからなかった。現地に行けば分かるだろうと下調べが十分でない。

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紅葉したドウダンツツジの中を行く。もう散り始めと云った感じだが、

写真で見ればまずまず。上った先は展望広場。花壇が並んでいて秘密

の花園という看板が有ったり山に入った気はしない。道は何故か下る。

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鞍部に下ってからが本当の山道。体調が万全でないので急ぎたくとも

早くは歩けず、淡々と普通に歩く。11時の列車に間に合わなくとも、

12時なら何とかなるだろう。それを逃すと今日中には家に帰れない。

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如来岩・岩くら・地蔵岩と名札のある巨岩が点在する。役行者が開山

したという修験道の山だそう。それにしても標高に似合わない大きさ

の巨岩群で一見に値する。ここから道は緩やかになり、西へ斜上する。

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植林帯から雑木林に変わり、高圧鉄塔のある開けた場所に出る。そこ

が大滝山公園として整備され、センジンガ岩という30mの断崖から

展望を得られる場所だった。そうとは知らず寄らないで山頂に向かう。

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続いて山姥の洞窟へ行く分岐も見逃した。さして急いでいるつもりは

無かったが、やっぱり慌てていたのかな。普通に歩いているだけでも

巨岩が次々に現れるので見逃したのかも。登山道は掃き清めれている。

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清浄な頂上に到着。大嶽山頂上看板がある。現在公式に大滝山と表記

する。元々嶽(岳)という字であったが、タケ・タキという発音から

滝の字を宛てるようになったと云う。なので大きな滝がある訳でない。

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山頂には石鎚山遥拝岩があって小さな社がある。この尖った岩を石鎚

山に見立ててか正面の垂壁には鎖が下がっている。但し支点が危うい。

北東には朝日を浴びた高峰が見えているので、それが石鎚山であろう。

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西側にツツジが季節外れの花を咲かせていた。今まで見たことのない

種類。本当の花の季節にはさぞかし綺麗だろう。時刻は10時15分。

ゆっくりはしていられない。下山にかかろう。一時間で岡花駅に戻る。

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頂上から東に向かう道があったので、これが山姥の洞窟や胎内潜りの

岩を周回する道だと思い込んでしまった。道はやがて踏跡程度になり

間違いと気づくが引き返す時間もない。下りつつ元の登山道に戻ろう。

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かなり東寄りから元の道に戻ってきた。ということでセンジンガ岩に

続いて二か所も見所を逃している。下調べが不十分だったのが響いた。

後悔しているが、花の季節にもう一度来ても良いかなと思う山だった。

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下山は展望公園手前の鞍部から、紅葉の綺麗な小路を辿り運動公園内

の車道に出た。南登山口という看板がある。日下川調整池に立ち寄っ

てみよう。通称メダカ池といい、浮き桟橋があるのは観察する為かな。

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メダカは見えなかったが、水鳥が沢山居た。日高村を流れる日下川は

豪雨となると仁淀川から水が逆流して来て氾濫したそう。その遊水池

として14ヘクタールの湿地が保たれて、動植物の宝庫となっている。

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尾花駅に着いた途端に列車接近のメロディが流れる。11時14分の

列車に間に合った。高知駅で途中下車し警察署横のエースワンという

スーパーで、200円の弁当や1個18円のコロッケを買ったりする。

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12時49分発の阿波池田行きは一両編成。高校生で一杯だったけど

殆どの乗客は土佐山田駅で降りてしまった。大歩危駅手前から小歩危

駅にかけて、祖谷峡の眺めが見事だった。車窓からでも十分観光気分。

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阿波池田駅では1時間後の琴平行きに乗り換える。二駅先の坪尻駅

スイッチバック式で、運転手が車内行ったり来たりして双方向に操車。

その後は琴平・坂出・岡山・姫路で乗換え、帰宅したのは23時過ぎ。