摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

長峰山東面の支沢から天狗塚へ

相変わらず何処に行こうか、目標を持てずにいる。力量との兼ね合い

で行ける所は限られてる。頼りの家族は夏風邪をひいてダウンしてい

るし、難しくなくて歩いていない所を脳内で検索して、どうにか計画。

f:id:aw2q:20190604155408j:plain

阪神御影駅から16系統のバスで六甲ケーブル下まで乗車。転居前は

阪急六甲が起点だったので、六甲登山口の交差点から、六甲川沿いに

歩くことが多かったが、すっかり軟弱になってしまった。S字カーブ。

f:id:aw2q:20190604011512j:plain

表六甲ドライブウェイ旧道を歩き、山田堰堤上で河原に降り、沢用の

足拵えに変える。水量は多くもなく少なくもなくといったところかな。

前方に見える扁平な巨岩は、コンクリートの塊。ある意味大きなゴミ。

f:id:aw2q:20190604011634j:plain

滝とも呼べない段差を越えると滑床となる。一段目は去年7月の豪雨

の影響か、ゴーロが転がり砂が堆積していて驚く。だが二段目は僅か

に砂の堆積があるぐらいで、明るい滑床の様子を保っていて安堵する。

f:id:aw2q:20190604011708j:plain

ほんの数十米の区間だが、六甲川では一番きれいな所だと思う。但し

照葉樹に覆われているので、晴れた日でないと川床まで陽光が届かず

平凡に思われてしまう。何故か上流に比べても水質も良いと思われる。

f:id:aw2q:20190604011739j:plain

西谷の出合まで後少しの所で、右岸から支谷が流れ込む。今日はこの

谷の歩いていない左俣を詰めてみようと思う。大した変化も無さそう

で期待していない。一日二万歩をこなす為の、コース取りに過ぎない。

f:id:aw2q:20190604011804j:plain

入渓するとすぐに小滝に突き当たる。中ほどでハングしており直登は

難しい。でも堡塁岩のちびっ子ハングに似た形状なので、人によって

は登れるかな。もちろん自分には無理なので大人しく左岸を巻き上る。

f:id:aw2q:20190604011841j:plain

この付近はイノシシの多い所で、獣道もしっかりしている。滝の落口

と同じ高さまで上がってトラバースする。写真では斜面に見えている

がバンド状で普通に歩いて行ける。架線の部品か鉄骨が転がっている。

f:id:aw2q:20190604011941j:plain

落口に出て上流を見上げると前回とどうも様子が違う。やはり昨年の

豪雨の影響なのか、ガレの押出や倒木があったり、見通しが効かない。

傾斜は緩いが川床の岩盤が露出し、歩き易い所だったのに残念な変化。

f:id:aw2q:20190604012027j:plain

しばらくで二俣に突き当たる。この谷は過去に2度歩いているが、い

ずれも右俣。今日は左俣を詰めてみよう。どちらも長峰山の主稜線に

突きあがるが、左俣の方はかなり標高の低い所に出る分、短いだろう。

f:id:aw2q:20190604012134j:plain

最初の内こそ苔むした岩盤が露出して、歩きやすいが長くは続かない。

それはそうと、谷に入ってから小さな羽虫にたかられている。蚊では

ないようだが、チクチク刺される。次回は蚊取り線香を持って来よう。

f:id:aw2q:20190604012157j:plain

階段状の川床に大きめの浮き岩が乗っている。落石を起こすと自分の

足を潰しそうだ。まだまだ標高は低いのに笹薮があるのは何故だろう。

3年前に花を咲かせて枯れている。手掛かりにするとポキポキ折れる。

f:id:aw2q:20190604012218j:plain

此の谷で唯一の彩。コアジサイが咲いていた。といっても数株でしか

ない。背後は六甲山の丁字が辻辺りだろうか、彼我の標高を考えると

半分ぐらい登ったかな。山田堰堤から天狗塚への標高差は300米弱。

f:id:aw2q:20190604012240j:plain

やがて岩溝状に岩屑が詰まるようになる。徐々に傾斜も上がってきた。

フェルトシューズのままだが、とても歩き難い。でもスニーカーに履

き替えるのも面倒くさい。今日はジャガーシグマの方が良かったかも。

f:id:aw2q:20190604012305j:plain

傾斜も増々上がり、藪も現れて歩き難い。この先に変化も期待できず、

やはり右俣の方が良いと結論が出てしまっている。予想通りだったが、

その分だけ気持ちも落ち込み、単調なアルバイトに嫌気がさしてきた。

f:id:aw2q:20190604012346j:plain

再び枯れた笹薮が現れると主稜線も近い。。ふとスマホの万歩計アプ

リを見ると、まだ1267歩しか計測していない。新しく安物の機種

に変えたので感度が悪いのかと思うが、後日に節電機能が原因と判明。

f:id:aw2q:20190604012407j:plain

主稜線に飛び出す。場所は伐採地から樹林帯に入った所。関電巡視路

分岐の手前辺り。天狗塚を経由して掬星台からロープウエイで下山し

よう。公式には閉鎖されている伯母野の登山口の様子はどんなだろう。

f:id:aw2q:20190604012424j:plain

天狗塚では山ツツジが咲き始めていた。枯れた松が伐採され、日当り

が良くなったせいか勢いがある。今日の山行唯一の収穫かもしれない。

下山後は水道筋商店街、ミニトマト・ナス・香菜・大根を買って帰る。

f:id:aw2q:20190604231101p:plain