4月28日の日曜日。10連休2日目だが我が家には関係のないこと。
29日から1日までも、天気が良くないらしいから山に行っておこう。
阪急バスで霊園前下車。10日も経つと桜の花は、一輪も残ってない。
曇っているせいか、新緑と言うより深緑と言った色合い。園内地図を
確かめてみると、イノシシ除けのフェンスに扉があるのは18地区と
20地区の間の道。休日だけあって園内はお墓参りの車の通行が多い。
霊園最上部まで上がると、大阪市内のビル群が良く見える。芦屋市の
ホームページに寄れば、普通霊園6.00~7.05平方メートルで、
675万~793万の永代使用料。高いのか安いのか良く分からない。
4月18日と同じく20地区の奥から山に入る。入り口付近の山桜や
ミツバツツジの花は影も形もない。10日の間に季節はどんどん進ん
でいる。その割に気温は上がらず、風も有るので、やや肌寒くもある。
イノシシ除けフェンスの扉から山に入ると、左に下って行く道と右へ
斜上する道に分かれる。18日と同じく右へ進む。さらに左右に分か
れ道もあるので、此処から山歩きする人は、けっこう多いと思われる。
そのまま右手へ斜上していき、深谷の右岸尾根に乗れば、踏跡は道と
言ってよいレベルになる。18日に誤って上がった此の尾根を今日は
詰めてみる。標高400m付近で、前山公園コースと合流するはずだ。
道も良いし行き着く先も分っている。今一つ気分も高揚しないままに
歩いている。麓から見る限り、それほど変化は期待できそうもないし。
それでも先行する家族が、岩の段差を登って行って、何か言っている。
追いついてみると岩場の小さなテラス。六甲アイランド方面が望める。
猪谷をはさんで対岸は前山公園コースの尾根。まだ山桜が咲いている。
テラスからほどなく仁川連絡線三三鉄塔。しっかりと確かめた訳では
ないが、東西を横切る巡視路があるようだ。歩いて見るのも面白そう。
岩場が有ったり細尾根が有ったりと、思っていたより変化はある。だ
が、ベタベタと無意味なペンキ・マーキングが続いて、雰囲気は最悪。
泡立つようなアオダモの花が一服の清涼剤。この木は六甲山系では標
高300m以下の所に多いよう。ミツバツツジの花もチラホラ現れる。
中腹辺りから若干傾斜が上がり、ゴロゴロ岳らしい巨岩を越えていく。
何だか岩の周囲がスッキリしてるなって思ったら、ボルダリングの為
に伐採したり、整地したりされていた。ごく最近にゲレンデとして開
拓されたよう。幾つも課題となる岩があり、ハイカーも少ない良い所。
そんな巨岩の内一つに上がると、芦屋市街から大阪湾を一望に出来る。
ボルダー群を抜けると傾斜は一気に落ち、尾根は緩やかな斜面に吸収
されてしまった。ゴロゴロ岳らしい顛末だが、尾根は短く物足りない。
前山公園コースに合流した所で振り返る。いつまであるか分からない
古い道標が目印。写真の通り良く踏まれていて相当の通行があるよう。
前山コースをしばらく歩いて、新神戸線四〇鉄塔で柿谷コースと合流。
四〇鉄塔を過ぎるとミツバツツジの花も、まだ残っている。だが昨日
の冷雨に打たれ落下したものも多い。ミツバツツジの花は寒さに弱い。
道いっぱいに落花したミツバツツジの花弁。18日とおなじく巨岩の
所で柿谷コースから離れて、新神戸線三九鉄塔の巡視路に入っていく。
標高が上がる程に、まだ開花しているミツバツツジが多くなってきた。
新神戸線三九鉄塔南西寄りの岩場から荒地山を望む。18日は此処で
昼食を摂ったが、今日はまだまだお腹も空いていないので先へ進もう。
山頂付近に近づくと、見上げるようなミツバツツジ。高さ10mほど。
つまらないゴロゴロ岳の頂上はスルーし、ガベノ城と観音山への分岐。
更に進み途中、有馬から一軒茶屋を経てきたという男性と一緒に歩く。
健脚自慢の話を楽しく伺いながら歩くと、あっという間に観音山頂上。
頂上で長居するという男性とは別れて、南コースを鷲林寺へ向け下る。
新神戸線三五鉄塔を過ぎると、南コースは左の谷へ下って行くが、尾
根を直進する踏跡もある。興味を惹かれて入って行くと南にガベノ城。
やがて踏跡は有刺鉄線のフェンスに沿って下る。これは恐らく聖母修
道院の敷地のへりに設けられたものだろう。さて何処へ下り着くのか。
やがて踏跡はシダの藪に隠れ、泳ぐように下って行く。足元が見えず
岩や切り株があって危なっかしい。盛夏には絶対歩きたくない場所だ。
小さな沢を一つ。続いて堰堤の有る沢を渡ると、道が一段と広くなる。
さて々本当に何処へ下るのだろうか。いつも通り地図は持っていない。
何と見覚えのある所に出てきた。西宮市鷲林寺南町の剣谷(けんたに)
第四公園。七曲谷の入り口でお馴染み。よく考えれば予想出来たはず。
更に下り西宮市立北山緑化植物園。いつ来ても何らかの花が楽しめる。
北山池からゴロゴロ岳から観音山への緩慢な稜線を望む。その後は夙
川沿いに歩き、阪急夙川駅北側のブーランジェリー・ミヤナガでバゲ
ット(259円)を買って帰る。セルフレジが導入されてて戸惑った。
今日の尾根は距離も短いし、ペンキで汚されてるのでお勧めではない。
対岸の深谷東尾根やユルキ谷東尾根の方が、雰囲気も良く楽しめよう。