摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

鹿児島2泊3日の旅・・・桜島観光

ピーチの10月のセールで長崎行きを買った。それは予定の行動だったが、

鹿児島行にも空席があるのを見て、思わず買ってしまう。航空券を買う時

は大抵酔っ払い。帰りは鹿児島が早朝・深夜の2便なので宮崎からにする。

鹿児島まで2000円に吊られて買ったが、空港利用税410円と支払い

手数料540円を加算されて詐欺にあった気分。それでも二人分の運賃が

5900円なら安いのかな。早朝7時の便なのでMKタクシーを利用した。

鹿児島空港8時15分着。最初に向かったのは空港内の大空食堂。時間調

整もあって此方で朝食を摂る。さつま鶏飯洋朝食バイキング800円也。

初めて食べる鶏飯。観光気分が味わえたしおおむね満足。お味も悪くない。

空港からバス(1250円)に乗り金生町で下車。桜島フェリーターミナル

に向かう。残念ながらガスって桜島の全容は見えない。今回の旅行の主目的

桜島観光。何十年か前の話だが屋久島に行く為に、鹿児島に来た事はある。

その時は、宮之浦岳種子島開聞岳霧島山を周遊したので、その往還に

通過している訳だが、桜島の記憶が全く残ってない。市街地に火山灰を捨て

る黄色い袋があったという事ぐらい。なので一度しっかり桜島を見てみたい。

本来の桜島フェリーは片道15分160円だが、観光客向け「よりみちクル

ーズ」船に乗船。50分かけて桜島港に向かう。大型フェリーに乗客は韓国、

香港、日本人観光客合わせて30名弱。まあ片道500円の価値はあるかな。

今日の降水確率は70%。それでガスってるのかと思いきやボランティアの

ガイドの方の説明によると、火山性の噴煙だそう。つまり東南の風によって

噴煙が桜島を覆っているという。毎度ついてないが天候ばかりは致し方無い。

桜島では市営の周遊バスに乗車する。湯之平展望所(一般人が入れる最高

地点373m)に向うが、途中2箇所の展望所でも数分間一時停車がある。

車内の日本人客は3分の1ぐらい。飛行機の便が良いのか韓国の方が多い。

烏島展望所からの桜島。晴れていれば迫力あると思うが、乗客の皆さんの

テンションもダダ下がり。ところで此の山の本当の名前は「御岳」という。

桜島と呼んでいるが地元の人達は、前後の文脈で地域名と区別するのかな。

湯之平展望所に到着するが、噴火口に近いだけ噴煙も濃く山肌も見えない。

20分の停車時間も持て余す。昨年の5月に霧島から見た桜島が印象的で、

登れない山なのに見に来た訳だが、どうも九州旅行では天候に恵まれない。

よく見ると谷間には堰堤群。きっと近寄れば大きいのだろうが、谷自体が

広大で、火砕流が起きたらと思うと頼りない。湯之平展望所で見どころは

終わり。周遊バスは桜島港に戻る。次の目的地、垂水へのバスは2時間後。

一日券を買っているので周遊バスに再度乗車して、烏島展望所で下車する。

ここから溶岩なぎさ遊歩道(約3km)を歩いて、桜島港に戻ろうと思う。

今にも降りだしそうな空模様。遠方への旅行は天気を選べない。まだ雨が

降ってないだけマシと思うわねば。散歩する人もなく、やや寂しい雰囲気。

周囲は公共施設を除き無人の荒野だ。溶岩がこんなにゴロゴロしていたら、

耕作も住宅の建築も出来ないだろう。この付近は大正大噴火の溶岩という。

海岸に景色のよさそうな溶岩があったので登ってみる。晴れていればかな

りの迫力であろう。軽石のような溶岩ではなく、平滑な表面で重そうな岩。

桜島フェリーは旅客運賃160円。15分おきの運行と便利だし、船体も

新しく大きい。観光客で溢れかえっている宮島フェリーと比べても立派だ。

さて3kmの遊歩道の終点には、全長101mの足湯(無料)があったり

と観光には良い所。だが小雨が降り始めたのでフェリーターミナルに急ぐ。

本降りになった雨の中、鹿児島交通のバスで垂水港に向かう。予め送迎を

頼んでいたので、無事今夜の宿「薩摩明治村」に到着。財宝健康保養セン

ターという名が示す通り、焼酎やミネラルウォターの通販会社財宝の経営。

別に宣伝ではないのだが、明日の刀剣山行きに関して全面的に此方の宿の

サービスに頼ったので触れない訳にはいかない。明治村という名だが、宿

泊棟は平成のアパート。点在する受付や食堂は昭和の公民館という雰囲気。

一度注文すると熱心な電話勧誘を受けるという噂で、あまり良いイメージ

を持っていなかったが、宿泊中一度も定期購入の勧誘はなかった。宿代は、

食べ飲み放題の夕食付きで、税込み7000円(定期購入者は6000円)。

夕食は鍋か焼肉。我々は財宝鍋という名のホルモン鍋にした。見た目より

鍋が深く野菜の量が半端ない。肉も分厚いので半分の量をお替りしてギブ

アップ。〆の麺までは食べられなかった。生ビールも3杯いただいている。