摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

夙川から北山貯水池へ花見散歩(五分咲き)

このところ急に暖かくなった。なので外出するのかというとそうで

もない。何故かというと家の中の気温が上がり、暖房器具を使わ

なくとも居心地が良くなったからだ。でも、少しは運動しないとね。

浜夙川橋上流から歩き始める。この辺りは五分咲きといった感じ。

先週金曜に開花し始め、土曜から月曜まで暖かい好天が続いた。

満を持した感じで家を出てきたが、まだ満開とはなっていなかった。

昨年は4月2日に待ち切れず歩いたが、チラホラという状況だった。

西宮市立図書館を横目に見て、新翠橋を渡った所。桜を見に来た

人はいるが、本格的に花見という人達はいない。ごく日常的な風景。

阪神高速の高架手前、土手に可憐な花が群生していた。初めて見る。

阪神・香枦園駅の上流すぐの此の木は、昨年も早くから満開だった。

歩行者用の橋から眺められるので、写真撮影にとても人気の有る木。

昨年の4月2日は、まだ咲いていないのに、朝からシートを敷いて

花見を始めてる人達が多かった。それに比べると至って静かな朝。

仮設のゴミ箱は出来上がっていて、西宮市の準備は万端のようだ。

阪急・夙川駅の下流。羽衣橋近くの老大木は、枝を流れに垂らす。

夙川駅を越えると人出が増える。昨年は外国人の方も多く見たが、

今年はそうでもない。通年よりも一週間以上早い開花だからかな。

苦楽園口辺りは川幅が広くなる。この辺りで初めてブルーシートを

広げた大学生のグループを見る。お菓子を食べてるだけで健康的。

阪急甲陽線、獅子ケ口の鉄橋は撮影スポットで、カメラを構える

人が多い。桜と電車を入れた写真を撮りたいと思うが、難しいね。

今年の西宮さくら祭は、4月8日に開催されるそうだが、それまで

桜の花は持つのだろうか。暖かい日が続くと、散るのも早いと聞く。

阪急の鉄橋を潜ると桜並木はないが、視界が一気に広がり、観音山

から、ゴロゴロ岳の稜線が伸びやかに見えて、とても気持ちの良い所。

銀水橋から北山公園に入ると、驚いたことにミツバツツジが咲いて

いた。それも今朝に開花したような様子。これは嬉しい見込み違い。

この株は明日にも満開になりそうな勢いだ。この様子だと摩耶山

ツツジの開花も早いだろうな。見逃さないようにしなくてはと思う。

ツツジの花の甘い香りが漂っている。今日も東側のコースを歩く。

北山貯水池へ向かう途中で、展望の良さそうな岩に登ってみる。

多分「のり弁当ロック」という岩かな。甲山やゴロゴロ岳が望める。

ほんの少し標高が上がっただけで、ツツジは咲いていない。でも

この付近の下生えは、全てツツジのようだ。満開の時に来たいな。

北山貯水池に到着したが、本数の多い染井吉野は開花しておらず、

数本の枝垂桜だけが咲いている。でも来たかいがあったというもの。

貯水池の中に1本だけ立つ桜の木。花が咲いたらどんなだろうか。

花見を兼ねて計画されるのか、いつもよりハイキングの方が多い。

帰りは北山緑化植物園に立ち寄る。入り口付近だけ一回りしたが、

いろんな花が一斉に咲き始めたようで、とても華やかになっていた。

特に印象的だったのは此の木。コブシかな。樹名板を見忘れている。

その他にはミツマタの花。この植物園は、無料なので気軽に寄れる。

交通量の多い82号線を下り、越木岩神社の看板を見て南に入る。

県指定・天然記念物という照葉樹林の中に、ご神体の甑岩がある。

ご神体でなければ登ってみたいと思うが、さすがに自重しておこう。

越木岩神社の南側、かつては参道だったろうが今は閑静な住宅街。

桜並木が続いている。夙川の花見散歩の帰り路としてはうってつけ。

灘区篠原北町に道の両側から伸びた桜が、アーチを作っている所が

あったが、片側のお屋敷の桜が老いた為か切られてしまった。此処

にも両側から枝を伸ばす桜があった。樹勢があり、まだまだ伸びそう。

大きな公園があり此処も桜が多い。夙川沿いは五分咲きだったが、

ここは満開といってよいだろう。斜面を利用した長い滑り台がある。

小さな子供に混じって、家族も滑って行く。30m位の長さだろうか。

石碑に「桜の名所・豊楽公園」とある。子供連れで花見に来るには、

とても良い所。家に帰ると万歩計アプリは、29000歩を指していた。