摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

クラウチング・ライオン から プウ・マナマナ・トレイル・・・・・2017年11月2日

オアフ島旅行4日目。マラエカハナ・ビーチキャンプ場に2連泊して

いる。このキャンプ場には、鶏が群れをなしている。鶏が夜明けに

鳴くというのは嘘だ。夜中の1時頃から1羽が鳴くとみんなで唱和。

こっちは時差ボケがまだ抜けていない。中々寝られず起床は6時

過ぎ。もう少し早く起きるべきだと思うが、体調がついていかない。

急いで朝食を済ませバス停へ。55番バスに乗ったのは7時30分。

20分程乗車して、カハナベイ・ビーチパークで下車した。本当は

もう一つ先のバス停の方が近いけど、間隔は狭いので問題なし。

ビーチパークから南へ向かい、岬を回り込むように歩いて行くと、

まず「SPEED LIMIT 35」の標識があり、山側に道が二つある。こ

れはプウ・マナマナトレイルに直接向かう。次の「DO NOT PASS」

の標識の所に、クラウチング・ライオン・ミニハイクの入口がある。

事前に拝見していたブログではなかったが、先のプウ・マナマナの

登山口にも、新しく「Area Closed!」という看板が立っていた。昨年

11月に22歳の女性が滑落死亡した事故を受けてのことだろう。

だがニュアンスは入山を禁止するものでなく、州政府はトレイルの

整備を行っていないという意味だろう。良く踏まれた道が密林の中

を、急激に登って行く。入口から15分程の急登で稜線に飛び出る。

クラウチング・ライオン(屈んだ獅子)の頭へは、良い道が続く。

ユーチューブにアップされている動画は、広角レンズを使って、

過剰に険しく見せている物が多い。来てみれば思ったより広い。

ミニ・ハイクと呼ばれるだけあり、僅かな時間で絶景のピークへ。

穏やかなカハナ湾越しに、東海岸の名も知らぬ険しい山を望む。

見下ろせば、カメハメハ・ハイウエイまで一直線。クラウチング・

ライオンの名前は、下から見上げるとライオンが屈んでるように

岩場が見えるのだろうが、登っているとその由来も判別できない。

この岩場に、若い女性の遺影が額に入れ、張りつけてあった。

後で調べると2013年に23才の女性が、約90m落ちて亡くな

っているという。その方だろう。眼下には高級コンドミニアム?。

8時20分。そろそろプウ・マナマナに向かおう。先ほど二人連れ

のハイカーが先行して行かれた。誰とも出合わないよりは心強い。

オアフのビーチパークには、シャワーやトイレの設備が完備され

監視員も常駐し、サーファーや遊泳客で賑っている。それに比べ

ると、トレッキングはどうも日陰のレジャーという感がしてならない。

州政府の管理するトレイルは、森の中を周遊するといった遊歩道

的なものばかり。今回の旅行では公式トレイルは一つしか歩いて

いない。こんなに絶景の道も、公には閉鎖されているのは残念だ。

何処を登るのかと思うような尾根というか、崖が続く。この手前の

鞍部には、まだ新しい十字架があった。黒髪の若い女性の写真

が張ってあるので、昨年の事故の犠牲者だろう。僅かに黙祷する。

岩は固くてしっかりしている。階段状で難しくはないが、どんどん

気温が上がって、汗まみれになる。主稜線出た時には、大した距

離でもないのに疲弊しきっていた。水を飲み10分近くへたり込む。

9時25分、再び歩きだす。一体何処まで進むんだろう。参考にさ

せて頂いたブログに、小さな地図が張りつけてあったが、それ以

上の情報はなく。ただ時間的に、まだ々歩く必要があるのは確か。

此処からは幾つものピークを越えて行くよう。思ったより細尾根。

正面から岩が越えられなくて、横から登らねばならない所がある。

何処から取付こうか、迷う人が多いのが、踏跡の様子から分かる。

その先も日本なら、○○の戸渡って名前がつきそうな細尾根が続く。

左右スッパリ切れ落ちている。道幅は十分だけど、最近はこういう

所は歩いてない。家族は平気なようでさっさと進むが、ハムは苦手。

キレットって感じの所。幸い此処は少し下に残置ロープがあった。

少し安定した所で来し方を振り返る。緊張していたせいか、この

区間は、あまり疲れを感じていなかった。風が強いと怖いだろう。

少し登ったピークに平たい草地があった。9時ちょうどだ。どっと

疲れが出て座り込む。水も沢山飲んだ。どうやら此処で引き返す

人も多そうだ。岩稜歩きが目的ならその方が良いと後で思い知る。

草地から望むプウ・マナマナの主峰。どうやら一番奥のピークまで

登り、右手の尾根に下るようだが、幾つピークを越えるんだろうか。

相変わらず細尾根だが、樹木が生えているだけ安心と思ってたら、

そのうち下草に道が隠れるようになり、路肩が崩れていて、斜面に

半身落ちるようなことが、2度3度も。足元を確かめつつ歩いて行く。

ヘリが何度も近くを通る。最初はもしかして警察のヘリなら、咎め

られるかなって思うが、どうも遊覧飛行かリゾート行きヘリみたい。

暑さに参ってハムは遅れがちになる。フラフラするし熱射病かも。

それに、道が泥んこになってきた。田んぼの中を歩いているよう。

写真だけ見てると、まるで真夏に姫路の低山を歩いているよう。

今さら仕方ないが、夏の摩耶山でボッカでもして置くべきだった。

11時50分、最奥のピークに到着。小広く木が刈られ展望が

ある。だが山名板や案内板、標高を示す三角点等は全く無い。

日差しを避ける木陰も無いが、疲れはて、しばらく眠っていた。

ピークから北東に下る道が伸びていた。相当の人が歩いていて、

迷うようなことはなさそうだ。ただし、今まで以上に泥んこの道・・。

くるぶしまで泥に埋まることなんて、もう気にしていられない。

こんな所で、羽虫は沢山いるが、蚊のように刺す虫はいない。

それより下りだと滑る滑る。足跡を見るとアイゼンを履いてる

人もいる。こんな道が中腹辺りまで続いた。自ずと時間も掛る。

少し乾いた所を見つけては座り込み、何度も休んで、水を飲む。

少し小広い草地に木陰があり、気づいたらしばらく眠っていた。

時差ボケで夜中に目覚めた後は、鶏の鳴き声で余り寝てない。

中腹まで下って来ると、泥地が少なくなって、歩き易くなった。

樹林の中に細尾根が下って行く。両側は切れ落ちているが、

存外に難しい所も無くて、木につかまりながら下って行ける。

カハナ湾が大きくなった。どんな所に下り着くのかな。情報が

無く少し心配。私有地や、犬が放されている所はやっかいだ。

平坦な所まで下って来た。少し先には放置された墓場がある。

此処は蚊が沢山いて、何カ所も咬まれた。民家の犬が吠える。

15時00分。キレイに刈られた芝地に出た。幸い私有地では

なさそうだ。その先にトラウト・ファームロード。何と7時間も掛っ

ている。参考にさせて頂いた方は、5時間半で歩いておられた。

トラウト・ファームロードを少し歩いて、カメハメハ・ハイウェイ。

ハイル−ア池畔のバス停で、しばらく待つと55番バスが来た。

ライエで途中下車して、大きなスーパーでステーキ肉を買う。

100g当り120円ぐらい。今日はよく頑張ったから御馳走だ。

クラウチング・ライオンまでは「椰子とプルメリアとハイビスカス」

さん(2015/10/19)。プウ・マナマナトレイルは「True Joy of Lif

e」さん(2015/11/16)のブログを参考にしました。感謝してます。