摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

クリオウオウ・リッジトレイル・・・・・・2017年11月5日

オアフ島旅行7日目は、夜明け前から雨が降っていた。今日は

難しい所に行かない方が良さそう。公式トレイルに行ってみよう。

バスのダイヤが良く分からない。30分も待って57番バスに乗る。

昨日教えてもらった通り、57番バスはシーライフパークで23番

に番号を変えて、アラモアナセンターまで行く。ハワイカイの高級

住宅街をグルグル回って、カラニアナオレに戻って少し先で下車。

クリオウオウ・ロードを山に向かって歩いて行く。静かな住宅街。

目指す稜線は、ガスに覆われている。時折パラパラと雨が降る。

途中に、トイレやベンチもある公園があった。急ぐこともないと

朝食を摂ることにした。犬の散歩に来る人がチラホラ。今日は

日曜日。「ハイキングなの?」「楽しんでね。」って、言って貰う。

山への一本道かと思いきや、分岐があった。2度間違えて引き

返したりしたが、住宅街の最高所に向かう道を選べば良かった。

丸い車の回転場所に着く。車止めがあるがトレイルは左奥に進む。

バス停から1時間掛っているが、休憩しなければ30分ぐらいかな。

ハワイ州政府の管理するトレイルであることを示す看板。今回の

旅行で、公式トレイルだけ歩いたハイキングは、このコースだけ。

尾根コースと谷コースの分岐に到着する。我々は尾根コースを登

ったのだが、谷からの道は合流しなかったように思う。渓谷を散策

するだけの道なのかもしれない。幾組ものハイカーに追い越される。

樹林の中を少し登ると視界が広がった。春のような穏やかな風景。

中腹まで来ると、例の長い糸のような針葉樹の森となる。この

落葉があると、ぬかるんだ道も滑らずに済む。なんだか涼し気。

そんな森の中に東屋があった。多くの人が休憩していた。その

内、数名のグループはザックに、重そうな板材を入れておられ

た。我々も席を譲ってもらい、カイルアで買った林檎で小休止。

小屋の上からは、また林相が変わった。太く大きな針葉樹の森。

緩やかで長大な尾根が南の海へ下っている。オアフ島西部の山

は大体こんな感じが多い。だが反対側は断崖絶壁になっている。

周囲の木々の背が低くなり、明るくなったが、その分、足元が

悪くなる。ドロドロと言ってもよい状態だ。土留階段があるから

転ばずに済むが、無ければ相当苦労しそう。傾斜もきつくなる。

上から下って来る人達が、「もうすぐだよ。」って言ってくれる。

実は右に大きなピークがあるが、トレイルは途中までのよう。

主稜線に飛び出た所に、いきなり「End Of Trail」の看板がある。

確かに景色は良いんだが、尾根の途中に過ぎず、赤土の空地。

日本ならば、山名標識や案内板でもありそだうだが何にもない。

稜線の先に立派なピークが見えている。踏跡が続いているので

少し入ってみるが、断崖絶壁の端をいくもので、どうにも心許ない。

この先の情報もないし、先の空地で、終了とした方が良さそうだ。

怖々元の所に戻って行く。岩場ではなくザレた所が危なっかしい。

「End Of Trail」の空き地の端に座り込み、ベーグルにチーズを

挟んで昼食にする。アメリカのパンっておいしくない。そんな中

で、ベーグルだけはモチモチした食感で美味しい。値段も安い。

よく見てみると、ちょうど家族の肘の下辺りが、我々が泊まっ

ているワイマナロ・ベイ・ビーチキャンプ場。そうか此の2・3日

テントから見上げていた山脈が、此処だったということなんだ。

休んでいると幾組ものハイカーが登って来られた。これ以上先

に進む人はいない。崖の端っこで記念写真を撮っておられるが、

見ている方が、お尻がムズムズするよ。さて、そろそろ下ろうか。

気がついたら「End Of Trail」の空地で30分位以上休んでいた。

右側にココヘッドの端正な山容。クアパ池の周囲には、ハワイ

・カイの高級住宅街が見える。雲は多いが雨は降らないだろう。

でも下りも泥んこの道。もう少し下では、東屋で出合った人達が

土留め階段を作っておられた。日曜日であることや、服装もバラ

バラなので、自主的にされているんだろう。重そうな板はその為。

「景色はどうだった?」て話し掛けて頂く。日本なら○○山の会

なんて看板が、そこら中にありそうだが、そんな物は一切ない。

分岐以外道標も無ければ、「自然を大切に」なんて看板も無い。

トレイルヘッドには往復2時間半で戻ってきた。雨上がりだからか、

暑くもなかったし、整備された道だったので、あまり疲れていない。

時刻もまだ13時、昨日は疲れて行きそびれた海岸沿いのコース

に行ってみよう。30分ほど待って、やって来た22番バスに乗る。

このハイクは、「楽園で深呼吸」さんのブログ(2014/08/17〜)の

記事を参考にしました。ありがとうございます。地図は適当です。