摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

オロマナ・リッジ・トレイルからオロマナ山(501m)・・・2017年11月6日

オアフ島旅行8日目は、朝から良く晴れていた。風も穏やか。

キャンプ場から近いオロマナ山に登りに行こう。滑落事故の

多い山ということなので、なるべく風の弱い日に登りたかった。

ワイマナロ・ベイ・キャンプ場前から57番バスに乗って、カイルア

市街を抜けて、パリ・ハイウェイと、カラニアナオレ・ハイウェイの

交差点で下車する。此処から見るオロマナ山は、鈍重な単独峰。

パリ・ハイウェイの側道を西へ歩いて行く。側道が狭いのでは

と心配していたが、十分な幅がある。正面に見えるのはコオラ

ウ山脈かな。東側は非常に急峻で、公設のトレイルはないよう。

しばらく進むと、パリ・ハイウェイから一段下の車道へ下る道が

あった。その先の電線に、スニーカーが4足ぶら下がっている。

どうやら此処がオロマナ・リッジ・トレイルの入口に間違いない。

南側に進んで行くと、ゴルフ場の入口がある。トレイルヘッドは

ゴルフ場内にあるのだ。受付小屋にいる警備員に挨拶するが

スマホに夢中で無視された。まあハイカーは通って良いらしい。

しばらくで、トレイルヘッドの看板。背後には遭難者を弔う小さ

な十字架が置いてあるが、特に危険だとという注意書きは無い。

トレイルに入るが尾根の北側になるので、やや湿っぽく暗い森。

植生にも、此れといって見るべきものも無くて、気分は乗らない。

細い尾根に乗れば、予想通りひたすら登るだけ。シダ科の植物

が繁っている。何だか姫路辺りの岩山を歩いているような気分。

登るにつれて岩場が何カ所か出てくるが、どうってことはない。

ただ登山者が多くて岩が丸くなってるので、降雨後などは泥で

滑り易いかもしれない。此処まで単調な道で退屈になってきた。

トレイルから1時間で山頂直下の大岩についた。この山を登った

方のブログに必ず出てくる岩。古びた残置ロープは大丈夫かな。

大岩の上に出ると、やっと展望が開けた。足元にはゴルフ場。

少し雲が多くなってきた。コオラウ山脈の稜線はガスの中だ。

山頂まで稜線を辿ることも出来そうだが、安全を期して尾根の

北側を歩いて行く。トレイルヘッドの看板以外、道標類は無い。

10時前にオロマナ山の頂上に到着。山名板はもちろん三角点

もない。ハワイの山ってみんなそう。ピークハントに意味はない。

2峰・3峰は危険だというので、登るつもりはなかったが。まあ

参考にさせて貰ったブログでは、小学生のお子さんも3峰まで

往復されている。一方遭難事故が多発しているのも事実らしい。

1峰から少し下った所で、食事休憩にする。少し晴れてきて

カイルア沖の海が綺麗。先日歩いたラニカイ・カイヴァリッジ

が随分低く見える。時間が早いので3峰に進むか少々悩む。

やっぱり戻ろう。数年前なら進んでいたろうが、体力の衰え

は顕著だ。言葉も出来ず、医療保険も入っていない所では、

事故を起こしたくない。ただ何となく心残りでスッキリしない。

下りでは大岩の所で、残置ロープに頼ったぐらい、あっと

いうまにトレイルヘッドに下ってしまった。平日だがゴルフ

場を抜けるまでに、5組10名ほどのハイカーに出会った。

朝の交差点まで戻り、57番バスを待つ。カイルアのホール

フーズマーケットで途中下車。無料Wi-Fiを使って、9・10日

の宿泊先を予約しよう。ホテルは高くて、キャンプ場にした。

カイルアから南に戻り、ワイマナロの町からオロマナ山を望む。

手前、3峰の北側稜線は緩く見えている。縦走する事も出来て、

残置ロープもあるそうだが、3峰の南側の稜線が厳しく思える。

今回は「のほほん・にっき」さんのブログ(2010/08/25〜)4編

を参考にしました。感謝です。尚、縦走については、「ハワイで

見つける最後の恋の結び方」さん(2013/04/28)のブログです。