摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

秋を探しに、トゥエンティクロス(二十渉)へ

10月に入って、めっきり涼しくなった。例年この季節には

一度は歩いている、トゥエンティクロス(二十渉)に行こう。

何か動機がないと、家を出ようと思わなくなってしまった。

谷川橋の下流で対岸に蟹を見る。摩耶山ではサワガニしか

見たことがない。脚を含めた幅は10cm程あり別の種かな。

写真は望遠で撮っている。家族は、「食べれそう。」とか言う。

9時40分、五本松の隠れ滝に到着。いつもより早く家を出た

つもりでも、三宮までに時間が掛る。月曜日が一日中雨だっ

たので水量が多い。でも、もう沢に入ろうという気はしないな。

貯水池対岸のツタが色づいている。水曜日だけどハイカーは

少なくない。少人数のグループや一人で歩く人と途切れない。

それが意外なことに年齢層は、休日よりも若いかもしれない。

朝食を食べていなかったので、池畔のベンチで豆餅を焼いた。

パン焼き器で作ったお餅を、ホットサンドメーカーの片側で焼く。

山のコンロの場合、石綿付きの金網とかで焼くより上手くできる。

通勤しなくなったので運動不足は間違いない。市ケ原の手前で

もう足が重たくなった。他のハイカーにもどんどん追抜かされる。

息が切れ、見上げると大きな蜘蛛。その上は秋のウロコ雲

新市ケ原堰堤の乗り越し。黒岩尾根が見える。小さな菊科の花

が咲いている。紫色で花弁が小さいので、ノジギクではないの

かな。場所柄、人工的に植えられたみたい。まあ興味はないが。

いつもなら地蔵谷出合から下流の河原で探すけど、何のことは

ない。天狗道の分岐を過ぎた所で見上げると、アケビが鈴なり。

大振りでサツマイモが木にぶら下がってるよう。3つだけ頂いた。

高尾山堰堤上の堆積地。ネーミングが今一評判の悪い河童橋も、

時と共に落ち着きつつある。ハム的には上流の小橋辺りが好み。

不思議に此の辺りの流れは透き通って、メダカも沢山泳いでいる。

二十渉堰堤に大きな蜂の巣ができていた。盛んに出入りしてる。

神戸市の貼り紙もあるが、ハイカーに害が生ずる位置ではない。

八州嶺堰堤から桜谷出合までの道沿いに、大きな栗の木が2本。

山栗にしては、大きな実を落とすが、いつも先に猪が食べている。

それでも今年は、少しだけおこぼれを拾った。時期も一週間遅い。

12時27分、桜谷出合。右岸の小平地のベンチがコンクリ製に

変わっていた。湿っぽい場所なので好きではない。対岸に渡る。

桜谷西尾根の取り付きで昼食。チョリソーとポークビーンズ

ホットサンド。温かい物が食べたくなったのも、秋になったから。

家族が三宮に用がある。掬星台には向かわず、桜谷西尾根を

登って、黒岩尾根を下ろうと思う。食べれそうなキノコがないか

と、下を見て歩くが見つからない。こっちは時期が早いのかな。

黒岩尾根の水の流れる凹地から、北側の尾根に進む。砂礫の

円頂で展望が少しある。六甲山牧場の建物がハッキリ見える。

角度は浅いが、三枚岩もハッキリ見えた。各種の地図でその

位置が誤って記されている。609ピークの西側直下、主たる

部分は鉄塔や高圧線より、かなり北側に位置していると分る。

119つうほうプレート「ち50−1」の所で、黒岩尾根道に

戻ると、広く伐採されていた。150度くらいは見えるかな。

淡路島や明石大橋、北区の住宅街も良く見える。此処まで

登って収穫は、この眺めだけ。後は辛い下りが待っている。

黒岩尾根を下るのは、記憶の範囲では初めて。思ったより

急に感じ歩き難い。鉄杭が突き出てるのも初めて気づいた。

アケビは、まだ割れていないが、冷蔵庫に保管して置けば

食べごろになるらしい。明日の夕食は、栗ごはんにしよう。

見晴らし公園まで下ってくると、もう17時を過ぎていた。

既に少々薄暗い。家族はこれから21時まで、体育館で

運動しに行くという。ハムにはそんな元気は残っていない。