摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

岡本から打越峠を越えて五助山へ登る

2月19日の日曜日は晴天の予報。朝起きると気温も高い。

我が家にしては早く家を出て、摂津本山駅まで歩いて行く。

岡本公園の梅花が、見頃になっているはず。寄ってみよう。

岡本公園に来るのは初めて。色んな種類の梅の木が適度な

間隔で植えられていて、梅林とは又違う雰囲気を保っている。

混み合うというほどではないけど、そこそこに人出がある。

大きなカメラを持ったアマチュアカメラマンが半分と、散歩

がてらに訪れたご近所の方々が、半分といった所だろうか。

公園は回遊式になっており、一回りすれば一通りの梅を

見ることが出来る。来週の梅まつりの頃が満開になろう。

岡本公園からは八幡神社の横を通って、八幡谷に向かう。

八幡谷道では、2月4日と同じ人に追い越された。毎週末

登っておられるのか。何処に向われるか聞いてみたいな。

打越峠を越えて、北側の浅い谷に下る。間伐された疎林が

気持ち良い場所だ。2月4日より新芽が萌え出ているかと

期待して来たのだが、それほど変化は無いように思われる。

住吉道に下る途中から、樹幹越しに僅かに五助山が見える。

石畳の住吉道に出てから、数十メートルだけ下流側に進む。

98年版の昭文社地図では、右岸道の分岐まで400mほど

離れているように記されているが、驚くほど短い距離だった。

住吉川右岸道の分岐。左岸道を歩くことを勧めてはいるが、

通行禁止ではないようだ。だが実際は廃道化が進んでいた。

五助堰堤上の河原に降り立つ。澄んだポンドの水が綺麗。

河原の道標は砂礫に埋もれている。歩道もまた埋もれてい

るのだろう。適当なところで対岸に渡渉して、歩道跡を探す。

朽ちかけた道標があった。歩く人は少ないのだろう。この先

右岸道は藪に覆われている。左に五助山へ道が伸びている。

最初は丸木の土留階段が続く。最近補修された跡もあり、

この道は現役であるようだ。左側は大きく崖崩れしている。

道は緩急をつけ乍ら、直線的に登って行く。西おたふく山が

九十九な道だったのと対照的だ。落葉樹が多くて明るい道。

下生えは清らかな笹で覆われている。思ったより丈は短い。

道沿いの笹は刈られているし、良く踏まれ、とても歩き易い。

五助山の頂上に到着。標高こそ低いけど、登り応えがあった。

山頂は樹林に囲まれているが、東が僅かに抜け展望がある。

ゴルフ場・荒地山。その向こうに大阪のビル群が見えている。

山頂でパウンドケーキとコーヒーの昼食を摂る。少し寒く

なって来たので、上着を着る。この尾根には大木が多い。

この尾根は林相が豊かで歩いていて楽しい。下生えの笹も

種が違うのか、この付近はミニサイズの笹で覆われている。

山頂から一旦下り小ピークに登る。この付近が迷い易いと

言われている所だろう。現在は道がハッキリしているので、

迷いようがない。桜の大木が数本あり開花期に来てみたい。

凌雲台の電波塔群が見えた。まだそこそこ距離がありそう。

登るにつれ岩が段々増えてくる。「東の天狗岩」という大岩

があるはず。きょろきょろしながら登って行くとあった。多分

この岩だろう。残念だが展望はないし、休憩にも適してない。

東の天狗岩から先は笹藪が深くなる。どうも意識的に刈られて

いないようだ。全山縦走路を行くハイカーが安易に立ち入らな

いようにという配慮を感じる。電波塔はすぐそこに見えている。

全山縦走路に出た。標高差でいえば、西おたふく山に登るのも

変わりないのだが、はるかに登りがいがあったと思う。実の所、

ある理由で嫌っていた道だが、歩いてみればそう悪くなかった。

ネットで検索すると、五助山の道は、岩や木が派手なペンキで

汚されている写真が多数出てくる。またそれを有難がっている

イカーもいたりして、歩けば必ず不快な目に合うと思ってた。

確かにペンキで汚されてる所はあったが、やや薄くなっていた。

篤志家が道沿いの笹を刈られて、迷いようがなくなったことが

大きいだろう。最近は新たにペンキで汚される事も無いようだ。

できれば一軒茶屋を経由し、芦屋に下りたいと思っていたが、

ずいぶん疲れてしまった。天狗岩南尾根から渦森台に下ろう。

渦森台に下る頃には、再び快晴になっていた。無職になって

以来、山に行く以外はずっと家に引き籠っている。このままだ

と衰えていくばかり。何かトレーニングしないといけないが・・。




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