摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

苦楽園・剣谷を遡行してゴロゴロ岳に登る

先々週の土曜日にあるいて以来、ずっと家に引き籠っていた。

雪でも降れば出かけようかとは思っていたが、積もるほどでは

なかったし、スッキリと晴れる日も無いままに、2週間が過ぎた。

もう2月も中旬。16日は久しぶりに朝から快晴だ。予報も良い。

苦楽園2丁目の邸宅街を登って行く。もう何度も歩いているが、

気づかなかった。雌ライオンかな。それともジャガーとかかな?。

1月7日にゴロゴロ岳の剣谷を遡行するつもりが、支谷を登って

しまった。その間違いを正しに来た。苦楽園中学の角を曲がって

三番町の坂を登って行く。家族は所用があり今日はボッチ山行。

三番町21の住居表示を右に曲がり、前回に歩いた川沿いの

林道を進む。新しいスリットダムの下で、何が誤りが分かった。

前方、少し下るように右手に道がついている。左側は支谷だ。

細々と頼りない道が沢沿いに続く。その割にシダ藪が刈って

あったりと通行はあるようで、この辺りまでは迷わずに歩ける。

堰堤が現れた。銘板には剣谷第二砂防ダムとある。ちなみに

支流のスリットダムは剣谷第四堰堤。平成28年5月の完成。

左岸から堰堤を越すと、上流の崖沿いに桟道が施してあった。

古いパイプがある所をみると、かなり昔に取水していたようだ。

その管理用の桟道。パイプは上流の取水堰堤まで続いている。

次に大きな堰堤が現れた。剣谷第三堰堤。此処は右岸から

乗越すが、細々と続いていた道が怪しくなって来た。堰堤から

上流はゴーロの川床を歩いて行く。道を外したのかもしれない。

落葉樹に囲まれた明るい沢が続く。照葉樹の多い摩耶山

沢とは随分違った雰囲気だ。新緑の頃なら気持ち良さそう。

ようやく谷の傾斜が増してきたと思ったら、階段状の小滝。

この谷では唯一の滝のようだ。右岸から越える。この滝の

前後にはトラロープが残置されており、歩く人はいるようだ。

滝の上を進むと谷は深くなり、林相も照葉樹が多くなった。

谷底には日も差さず、まだ雪が残っている。この上は二俣。

水流のある右俣を本流とみて入る。その水流もすぐ途切れ、

後は涸れ沢を登って行く。思っていたほど傾斜は上がらない。

谷の源頭には大岩が鎮座していた。右岸を越える。此処

にもトラロープが設置してある。下りに使う人がいるのかも。

大岩から100mほどで主稜線に出た。配水施設の裏側。

おおむね予定通りだが、二俣を左に入っていれば、もっと

ゴロゴロ岳の山頂近くに出ただろう。次回は左俣を登ろう。

山頂を素通りして、四つ目岩まで下ってきた。ここで昼食。

さて剣谷を歩いた感想だが、堰堤の乗り越しも難しく無く、

谷の傾斜も緩い。藪の繁茂する時期を除けば楽しめよう。

下山は、柿谷道から前山公園道に入る。JR芦屋駅には

此方が近い。昭文社の地図は、ゴロゴロ岳付近は不案内。

この道や、六麓荘道、観音山附近の道が記されていない。

そのせいか柿谷道に比べると歩く人は少ない。展望も

良いのにもったいないように思う。西側に荒地山を望む。

今日は途中から芦屋霊園に下る道に入る。道標は立派

だったが、道は落葉や砂礫に埋まり、廃道化しつつある。

谷底に下り着くと、何やら怪しげな伐採地が。クヌギ

植栽中とあるが、ずいぶんと昔に頓挫したよう。ゴミが

散乱して不気味な所。なるほど通る人が少ないはずだ。

緩やかな道を下って行くと、一転して明るい霊園に出る。

霊園を抜けると甲南高校横。後は宮川沿いに下って行く。

山の手にはライオンが寝ていたが、宮川にはヌートリア

寝ていた。全く無防備な様子だが、外敵はいないのかな。