摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

ロックガーデン中央稜から荒地山ボルダー群

もういい加減、家に引きこもってるのも嫌になってきた。

何しろ暖房器具がないので寒くて仕方ない。今日は晴れ

ているし、日中ならば出歩いてる方が暖いかも知れない。

六甲山や東おたふく山を含め、芦屋を起点とする山域に、

余り魅力を感じない。それでも交通費を出せないのなら

仕方ない。今日は昔に通った平頂の岩場を探しに行こう。

高座谷を詰めてもつまらない。中央稜経由でアプローチ

してみよう。出だしは真砂化しつつある岩場。平日だが

イカーの姿は多い。休日はどれほど混雑するだろうか。

かなり昔に、一、二度歩いているはずだが全く記憶にない。

六甲山から芦屋市域に入ると、道標の整備が行き届いて

いなかった記憶があるだけ。こんな岩場もあるが普通の道。

日差しが暖かく汗ばむ。もう疲れを感じて休憩し水を飲む。

脚力も相当落ちたよう。どこまで行けるか自信がなくなる。

最初は岩場だった中央稜の道も、高度が上ると樹林の中。

展望は余り良くない。一か所、西側が抜けた所がありC懸

ピークやB懸尾根を望める。岩山というよりは砂山のよう。

東側に高座谷へ下る道を探し乍ら歩いていると、風吹岩の

手前の展望地まで来てしまった。此処から少し先に進むと

四差路があり、東南へ下る道に入る。下るにつれ南に戻る。

高座谷に下る手前で、対岸に大きく崩れた岩場が見える。

左がキャッスルウォールなのかな。堰堤上で対岸に渡る。

キャッスルウォールの道は見送り、奥高座滝方向へ進む。

この辺りは何を考えていたんだろうか。少し進んだ所にも

道標があった。その裏に踏跡があったので、入っていった。

踏跡は途中でなくなり、緩い岩場をシダ藪を分け乍ら

登っていくと、キャッスルウォールの展望所のような所

にでた。市街地と岩場が一緒に見えるのが一興かな。

結局、キャッスルウォール横の道と合流して、道なりに

登っていく。右手に大きな岩場が見えて、道もあるので、

つられて入る。岩の上からは賑やかなハイカーの声が。

そのまま南東に斜上すると、一般道に合流してしまった。

今日の目的は、昔に日向ぼっこした平たい岩を探すこと。

その岩はもっと北側の樹林の中にポツンとあったと思う。

このまま一般道で荒地山に登っても仕方ない。岩梯子の

途中から、ボルダー群へ向かうルートがあるようなので

入って行く。樹木が切り開かれているので、それと分る。

巨岩をすり抜けて行く。元々ボルダー間の連絡路として

拓かれたが、今はハイカーが荒地山登山のアトラクション

として通過しているよう。今日も二組のハイカーと出会う。

偶然、平頂の岩に行き当たった。目的の岩と似ているけど、

周囲の様子が違いすぎる。後で調べるとチーズロックとか

呼ばれているらしい。平たいけどゴツゴツしてて座り難い。

慣れた人が、まだ山登りを始めたばかりの人を連れて来る

というパターンが多いみたいだ。今日会った二組もそんな

感じだった。ロックガーデンよりも、こちらの方が人気かも。

岩場の通過は難しくはないがコツの要る所もあって、上手く

案内出来れば株も上がる。そういう自分も楽しく登ってきた。

ボルダー群を抜けると一般道。さして北側は進んでいない。

しばらく歩いて荒地山山頂。立ち寄る気もせず手前の踏跡

を東に入る。この時は本来の目的を、すっかり忘れていた。

丈の低い笹薮を進んでいくと三叉路があり、僅かに北側に

入ると六甲山頂方向の展望があった。ただ座る場所はない。

更に笹藪を進むと、また三叉路がある。北側に入ると今度は

大分下って行く。すると大きな岩がゴロゴロしてる所に着いた。

奥池の別荘地がよく見える。此処は座れるので昼食にしよう。

昼食を終えたら、道畦谷北尾根を下って帰るとしよう。目的は

果たせなかったがウロウロしていたら、その内見つけるだろう。

下って行くと対岸に、11月25日に登った烏帽子岩が見えた。

烏帽子の折れた下には、大きな蜂の巣があるよう。道畦谷に

下った後は、うんざりするほど長いトラバースの末、山手町ヘ。


今日のBGM