10月6日ピーチ航空最終便で、関空から仁川に来た。この切符は
ふるさと納税のピーチポイントで支払ったので実質0円。5月の事で
まだ会社を辞めるとは思っておらず、タイトな日程になってしまった。
昨夜、清涼里に着いたのは午前0時を過ぎていた。目当ての食堂も
閉まっていた。禄に食事もせずに駅の近くで宿をとって、数時間眠る。
今朝は清涼里駅、午前7時5分発、正東津行きムグンファ号に乗車。
午前10時36分、ミンドゥン山駅に到着。3時間半の鉄道の旅だが、
料金は13700W。それにムグンファ号は座席がゆったりして快適。
ミンドゥン山駅では平日だというのに、大勢のハイカーが下車した。
駅前からミンドゥン山を望む。山名に漢字があてられていないが、
韓国語で「はげ山」の意味らしい。大勢のハイカーに着いて行けば
登山口に着くだろうと思いきや、皆さん結構バラバラな方向に進む。
迷って俺について来いと胸を叩いたアジョシも、途中でコンビニに
入ってしまった。それでも何となく人影に、着いて行くと到着した。
旌善線の鉄橋にイラストがある。その向こうに目的の甑山小学校。
小学校下に大きな駐車場があり、村人が交通整理もされていた。
露天で登山用品やリンゴを売る店も出ており、韓国らしい登山口。
良く踏まれた幅広い道が始まる。よほど登山者が多いのだろう。
ススキの名所として有名だそう。我々はそれほどススキに魅力を
感じないが、韓国の人には観光登山の対象として大人気のよう。
登山口から500mで分岐がある。此処には、お坊さんがいて
読経しながら案内している。緩やかな1−Bコースに誘導され
皆そちらに行くが、我々は急で距離短いの1−Aコースに入る。
分岐までは結構混んでいたので、Aコースに入るとホッとする。
皆がBコースに行くので余程歩き難いのかと思えば、中斜面で、
テンポ良く登れる。登りは急でも、下りはのんびりが好きな方だ。
ところで登山道に貼られている黄色い幕は、道案内かと思えば、
どうやら此の先にある売店の広告のようだ。それほど人気の山。
登山口から45分。林道に飛び出した。そこに売店があった。
公共の東屋も取り込んだ常設店のようだ。値段を見ると高い。
自動車で運べるのだから、もう少し安くて良いと思うのだが。
林道から30分も登ると樹林が低くなって、ススキの原の末端
に達した。此処に展望台が設けてあり、甑山の街を見下ろせる。
小学校から2km。山頂までは600m。此処からがススキの原。
木柵が山頂まで続いている。天候が冴えない。明日は雨との予報。
右斜面からはBコースが登って来る。ハイカーが列をなしている。
AコースBコースが合流すると、ハイカーが数珠繋ぎ。金曜でも
これだから土日はどれだけ混むのだろうか。売店も儲かる訳だ。
木柵に売店のメニューが付けてある。焼酎・ビールが4000W
も高めだが、マッコルリが1杯2000Wは高い。スーパーでは
一瓶1000W〜2000W程度で売られている。6杯はとれる。
午後1時前に山頂に到着したが、大勢のハイカーで山名碑の
写真も撮れない。展望台を兼ねたウッドデッキが設けられて
いるが昼食を摂る人で一杯。出店も2軒出ていて商売繁盛だ。
山頂の北側にもススキの原が広がり、周回コースがあるようだ。
人ごみを避けて、そちらへ回ってみよう。幸いまだ時間はある。
北側の道に入ると人は減る。何処か適当な所で昼食にしよう。
誰も通らないので、道の真ん中の岩に座り込んで昼食にする。
その場所から山頂方向。ススキの最盛期はもう少し先なのかも。
ぐるりと回ってまた山頂を目指す。木柵で区切られた道を歩く
よりも、ススキの藪を分けて行くような此方の方が好ましい。
午後2時再び山頂に戻って来た。やはり人は少なくなっていた。
立派な山名碑の写真を撮る。でも後ろには順番を待つ人がいる。
少し引くとこんな感じ。ソウルから遠い山としては破格の人気。
下りはBコースをとってみた。道にゴムマットが敷き詰められ
ている。ずっと斜行していくので、片側の足に負担がかかる道。
まあ面白い山ではあったけど、期待したほど紅葉が進んでない。
明日以降、標高の高い山に目標を変えた方がよいかな。帰りは
僅かな差で15時半の列車を逃がし、17時10分発で太白駅へ。