摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

ミンドゥン山(1117m)・・・・・・江原道・旌善郡・・・2016年10月7日

10月6日ピーチ航空最終便で、関空から仁川に来た。この切符は

ふるさと納税のピーチポイントで支払ったので実質0円。5月の事で

まだ会社を辞めるとは思っておらず、タイトな日程になってしまった。

昨夜、清涼里に着いたのは午前0時を過ぎていた。目当ての食堂も

閉まっていた。禄に食事もせずに駅の近くで宿をとって、数時間眠る。

今朝は清涼里駅、午前7時5分発、正東津行きムグンファ号に乗車。

午前10時36分、ミンドゥン山駅に到着。3時間半の鉄道の旅だが、

料金は13700W。それにムグンファ号は座席がゆったりして快適。

ミンドゥン山駅では平日だというのに、大勢のハイカーが下車した。

駅前からミンドゥン山を望む。山名に漢字があてられていないが、

韓国語で「はげ山」の意味らしい。大勢のハイカーに着いて行けば

登山口に着くだろうと思いきや、皆さん結構バラバラな方向に進む。

迷って俺について来いと胸を叩いたアジョシも、途中でコンビニに

入ってしまった。それでも何となく人影に、着いて行くと到着した。

旌善線の鉄橋にイラストがある。その向こうに目的の甑山小学校。

小学校下に大きな駐車場があり、村人が交通整理もされていた。

露天で登山用品やリンゴを売る店も出ており、韓国らしい登山口。

良く踏まれた幅広い道が始まる。よほど登山者が多いのだろう。

ススキの名所として有名だそう。我々はそれほどススキに魅力を

感じないが、韓国の人には観光登山の対象として大人気のよう。

登山口から500mで分岐がある。此処には、お坊さんがいて

読経しながら案内している。緩やかな1−Bコースに誘導され

皆そちらに行くが、我々は急で距離短いの1−Aコースに入る。

分岐までは結構混んでいたので、Aコースに入るとホッとする。

皆がBコースに行くので余程歩き難いのかと思えば、中斜面で、

テンポ良く登れる。登りは急でも、下りはのんびりが好きな方だ。

ところで登山道に貼られている黄色い幕は、道案内かと思えば、

どうやら此の先にある売店の広告のようだ。それほど人気の山。

登山口から45分。林道に飛び出した。そこに売店があった。

公共の東屋も取り込んだ常設店のようだ。値段を見ると高い。

自動車で運べるのだから、もう少し安くて良いと思うのだが。

林道から30分も登ると樹林が低くなって、ススキの原の末端

に達した。此処に展望台が設けてあり、甑山の街を見下ろせる。

小学校から2km。山頂までは600m。此処からがススキの原。

木柵が山頂まで続いている。天候が冴えない。明日は雨との予報。

右斜面からはBコースが登って来る。ハイカーが列をなしている。

AコースBコースが合流すると、ハイカーが数珠繋ぎ。金曜でも

これだから土日はどれだけ混むのだろうか。売店も儲かる訳だ。

木柵に売店のメニューが付けてある。焼酎・ビールが4000W

も高めだが、マッコルリが1杯2000Wは高い。スーパーでは

一瓶1000W〜2000W程度で売られている。6杯はとれる。

午後1時前に山頂に到着したが、大勢のハイカーで山名碑の

写真も撮れない。展望台を兼ねたウッドデッキが設けられて

いるが昼食を摂る人で一杯。出店も2軒出ていて商売繁盛だ。

山頂の北側にもススキの原が広がり、周回コースがあるようだ。

人ごみを避けて、そちらへ回ってみよう。幸いまだ時間はある。

北側の道に入ると人は減る。何処か適当な所で昼食にしよう。

誰も通らないので、道の真ん中の岩に座り込んで昼食にする。

その場所から山頂方向。ススキの最盛期はもう少し先なのかも。

ぐるりと回ってまた山頂を目指す。木柵で区切られた道を歩く

よりも、ススキの藪を分けて行くような此方の方が好ましい。

午後2時再び山頂に戻って来た。やはり人は少なくなっていた。

立派な山名碑の写真を撮る。でも後ろには順番を待つ人がいる。

少し引くとこんな感じ。ソウルから遠い山としては破格の人気。

下りはBコースをとってみた。道にゴムマットが敷き詰められ

ている。ずっと斜行していくので、片側の足に負担がかかる道。

林道の所にまた売店があった。マッコルリで盛り上がる団体も。

まあ面白い山ではあったけど、期待したほど紅葉が進んでない。

明日以降、標高の高い山に目標を変えた方がよいかな。帰りは

僅かな差で15時半の列車を逃がし、17時10分発で太白駅へ。