摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

北野町西公園から 三森谷を詰めて 二本松林道へ

11月28日の土曜日は、寒いけれども良い天気。今週に入って

冷え込んだので、紅葉も進んだかと思い、二本松林道へ行こう。

スタートは北野町西公園から。この付近では一番好きな登山口。

今日は尾根道に向かわず、谷沿いの道跡を直進して行く。一見、

道のように見えるが、永らく歩く人も無く、柔らかい土砂が積もっ

ている。猪も歩かないようで、獣道でも踏跡とも呼べない廃道跡。

左岸沿いに幅広の道跡が続くが、小沢が入って来る所で迷い易い。

道跡は堰堤に分断されるが、小堰堤を一つ越えた所に続いている。

幅員は1米半ほどもあるので、かつては荷車も通ったのではと、

思われるが、今は枯れ枝に埋もれている。此の少し先で、途切

れるので、その辺りに炭焼き小屋でも、あったのではなかろうか。

次に小沢が入ってくる所で、傾斜が強まる。前回は此処で右手

の斜面を、強引に登ったのだが、今日は沢沿いに進んでみよう。

伐採事業の際に作られた、土留柵に沿って進んで行く、谷側は

切れ落ち、更に下はゴルジェ状になっているので、滑落に注意。

柵に沿って進むと、枯滝の上の河床に降り立った。岩盤が露出

するが傾斜は緩い。左右に道跡を探すが見当たらず、このまま

谷底を遡行して行こう。小滝の一つも現れず楽に歩いて行ける。

二俣を左に入ると、岩壁と大木に囲まれて、U字に掘れた谷底。

この谷では、唯一雰囲気の良い所だ。でも、そう長くは続かない。

谷の源流域は、浅い凹地になっている。その中心にかつては、

植林のための飯場があったのだろう。古い一升瓶が散乱する。

二俣を左に進むと、今度は車道から投げられたゴミが多い。

北野町西公園から1時間近くかかって、再度ドライブウェイ。

車道沿いには、色づいたモミジもあるが、緑のままのものも。

ドライブウェイから登山道に入って、二本松林道の東端へ。

どうやら、今年のモミジは、色づきの悪いまま終わりそうだ。

車道を渡って二本松林道へ。この付近も全く紅葉していない。

昨年は12月1日に来てるが、その写真を見ると違いは歴然。

林道に入っても同じ。それを知ってかハイカーの姿も少ない。

色づいたモミジあるが、葉のボリュームがなくて、痩せている。

メタセコイア(アケボノスギ)の林も、まだ黄葉していなかった。

猩々池の手前は、それなりかなあ。池畔にはハイカーもチラホラ。

今日は車が多い。鯰学舎送迎のタクシー2台。乗用車も数台通る。

良い天気だがハイカーが少ないのは、紅葉の情報を御存知

なのかも。猩々池はスルーして、二本松林道を更に西に進む。

林道を進み続けても冗長なので、宇治川砂防ダムに下る。

期待はしていなかったが、やっぱり去年とは大違いだった。

上流の堆積地を対岸に渡り、堰堤の右岸へ。此処から細尾根

に取りつく。家族が展望を求めてか、堰堤上に歩いて行くけど、

大変危険です止めましょう。ハムは足がすくんで、近寄れない。

細尾根を登って行くと、神戸東線一五鉄塔の巡視路と合流。

この付近は椎の木が多い。実が残っていたので、少し拾った。

巡視路を登って行くと、神戸東線一四鉄塔に到着。此処は

平たくコンクリが打ってあり、この付近では貴重な休憩適地。

東側が抜けて展望が良い。遠く摩耶山頂の鉄塔群が見える。

写真では分からないが、堂徳山の左側には、梅田のビル群。

右には、阿倍野のハルカスや、南港の高層ビルが見えている。