摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

上富良野町から富良野市山部へ移動する(2015年9月23日)

9月22日は、再び上富良野町の日の出公園キャンプ場に泊まった。

明けた23日は無風快晴。昨日の強風が嘘のようなスッキリした空。

放射冷却のせいか夜明け前は、今回の旅行で一番寒かったようだ。

今日は芦別岳のユーフレ小屋へ移動する。上富良野駅8時39分の

電車に乗ればよい。朝食後、キャンプ場裏の丘へ散歩に行ってみる。

標高は数十mもない丘だが、なぜ、日の出公園という名前か分った。

十勝連峰から昇る日の出が望めるのだ。2泊目でやっと気付くとは、

迂闊にもほどがある。今回は山について調べるのがやっとで、観光

まで気が回っていない。昨日、一昨日歩いたので山名は同定できる。

日が昇ると見る間に、濃い霧が立ち込めてきた。展望台まで登るが、

もう十勝連峰は霞んでしまう。山名標識で確かめるが間違ってない。

丘の北側は、観光用のラベンダー畑や、トウモロコシ畑が広がる。

まだ午前6時半過ぎ。キャンプ場に戻って、夜露に濡れたテントを

乾かしたりして、ボーとした時間を過ごす。それはそれで悪くない。

8時前にキャンプ場を出て、上富良野駅に向かう。裏道を歩けば、

15分ほどで到着する。連休最終日で、駅には旅行者の姿が多い。

同じ時刻に富良野行きと旭川行きの電車が発車する。3両編成だ。

富良野までの車窓からも、十勝連峰がよく見える。此処から見ても

富良野岳が一番立派に見える。それにしても移動日が良い天気で、

行動日が悪天というのも皮肉な話。よほど日頃の行いが悪いのか。

富良野駅が近づいた。手前から、富良野スキー場の北之峰コース。

富良野西岳、そして奥が芦別岳だろう。一旦、富良野駅で下車して、

9時から開店のスーパーで、食料を調達しよう。ガスボンベも必要だ。

富良野駅11時3分発の電車に乗り、17分には山辺駅に到着した。

わずか二駅だが、列車の本数は少なく、次の列車では16時になる。

ホームからも芦別岳が見えて感激。今回の旅行で、一番登りたい山。

駅の横には、富良野タクシー山部営業所が、有るのを知っていた。

キャンプ場まで、タクシーに乗ってもよいと思ってたが車はいない。

郵便配達の人に聞くと、めったに車はいないらしい。じゃあ歩こう。

駅から太陽の里キャンプ場までは約4キロ。19号線を歩いて行く。

北海道らしい直線道。快晴で暑い。体感温度は25度位あるだろう。

芦別岳には二つの道がある。登りのコースタイム・4時間の新道と、

8時間の旧道。新道往復する人が多いが、景色は断然旧道が良い。

だから、旧道を上り新道を下る。我々には、日帰りでは難しいだろう。

山部駅から一時間で、太陽の里キャンプ場に到着。今日はここに

不要な荷物をデポし、登山口から2時間の、ユーフレ小屋に泊まる。

そうすれば明日の行動時間は10時間。明るい内に下って来れよう。

風当りの弱そうな林間にテントを張って、不要なものを置いていく。

旧道の登山口は、キャンプ場北側の林道をしばらく行った所にある。