摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

六甲川の支沢を詰めて、長峰山に登る

昨日の土曜日は、家を出た途端に雨が降だす。しばらく歩いたが、

一向に降り止まず、雨粒も大きくなったので、諦めて家に引き返す。

今日、日曜日は朝から曇り空だが、昨日よりは空は明るい。行こう。

昨日は夕方から本降りになったが、まだ雨量は少ない。ハチノス谷は、

もっと水量が期待できる時の方が良い。なら神戸市のハザード地図を

見て、気になった小沢へ行こう。どんな所か分からず、一応は沢支度。

アジサイ咲く表六甲ドライブウェイの旧道を、山羊戸渡入口まで歩く。

標高は300m近い。目指す小沢は何処かな、見上げても分からない。

右上から流れるが都賀谷。左側が西谷で、中央の尾根が山羊戸渡。

思ってたより水量が多いので、此処で沢の足拵えに替えてしまおう。

西谷の出合から下流に向かって下ると、すぐ右岸に小沢が現れる。

此処が今日の目的の沢。はたしてどんな所か。堰堤は無いはずだ。

入るとすぐに10m程の滝に、行く手を遮られる。左岸から高巻く。

この付近は猪が多い。此処にも立派な獣道があるので辿って行く。

滝の側壁を巻いて行くと、落口に向かって水平道が出来ている。

もちろん猪サイズなんだけど、何の不安も持たず進んで行ける。

ピッタリと、滝の落口に到着した。獣道は対岸にも通じている。

さあ遡行を開始しよう。上流は予想よりも緩やか、行けそうだ。

河床は肌色の御影石が露出している。昨夜の降雨の為、水量も

そこそこあって悪くない。渇水期には水流はないかもしれないな。

浮石は多いが、泥を感じないのが良い。藪も薄く楽に歩ける。

ナメとは言えないが、岩の露出した河床が、断続的に続いている。

そんな渓相が長く続くはずもなく、ガレ場の上に二俣があらわれた。

両俣とも小滝が流れ込む。何方へ行こう。水量の多い右俣を選ぶ。

傾斜の緩い小滝を登って行く。苔が多いが、順層でホールドも固い。

何てことは無いんだけど、こういう所が気が抜けて、滑りやすい。

小滝の上は伏流し、ガレが続いている。これは予想通りの展開だ。

ガレを詰めて行くと、また二俣がある。ここは左俣に入って行く。

このガレは思ったよりも長く続き、周囲の斜面に笹藪が出てくる。

長峰山では、笹藪が出てくると稜線が近い証拠だが、どうかな?。

沢筋の中央に大木が立っている所で、ガレは終わり、その上は

笹藪となっている。獣道を辿って、左岸の尾根筋に逃げ上がる。

しばらく強引に登ると、やがて笹の下に薄い踏跡を感じ始める。

西谷出合から、長峰山への尾根は、今までに2度歩いているが、

藪漕ぎが少ない分、今日の小沢の方が歩き易かったように思う。

一般道に飛び出した。ハチノス谷東尾根分岐の少し下の辺りだ。

ならば長峰山頂も遠くない。久しぶりに天狗塚で昼食にしようか。



今日のBGM