摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

山羊戸渡から西谷に下り、長峰主稜線・最低鞍部に登る

4月26日の日曜日。昨日に引き続き朝から快晴。気温は22度まで

上がるという。黒岩尾根でも登ろうかと思ったのだが、考えてみると、

こんな日には、新神戸から市ケ原までハイカーが数珠つなぎだろう。

という訳で、今日もロープウェイで掬星台へ。時差出勤のようで、

山上は、まだハイカーの姿は少ない。やり残した感があるので、

北側から長峰主稜線の最低鞍部(ツバキの多い鞍部)に登ろう。

奥摩耶ドライブウェイを杣谷峠に向かう。モミジの若葉が綺麗だ。

一週間前には山桜が咲いていた所。今はもう緑一色になっている。

杣谷峠から山羊戸渡を目指す。アップダウンの多い道に最初から

バテ気味だ。ミツバツツジの花が残っている。風はなく、やや暑い。

山羊戸渡に入り、最初に現れる小ピークから対岸の長峰山を望む。

前回も最低鞍部を目指したが、山頂直下の鞍部に着いてしまった。

それがどうにも心残りで、今日は最低鞍部へ至る谷を歩いてみたい。

東側を望む。前方のピークのスカイラインを、前回は下ったと思う。

今日はもう少し手前で下ろう。大きな松が2・3本並んでる辺りか?。

今まで気づいていなかったが、山羊戸渡にもミツバツツジが多い。

尾根筋を歩く人が多くて、山腹をトラバースする道は荒れていた。

松の木の立つ支尾根らしき所まで進み、此処から下ることにする。

濃密な藪に飛び込んむ。最初こそ獣道があるが、それも無くなる。

あまりの藪の煩さに、左手のガレに下るが、このまま行けるかな。

ガレはすぐに切れて、水流や岩盤出てくる。どうも小滝があるよう。

西谷の河原が見えている。下るのは諦めて、元の尾根へ登り返す。

尾根を越えると、西側は浅い谷になっていて、下って行けそうだ。

緩斜面が西谷の河床まで続いてる。下った河原は伏流していた。

下り着いた所から少し下ると堰堤があった。此処は何処だろう。

目指す長峰主稜線の最低鞍部への谷は、まだ下流にあるのか。

堰堤を越え下流に進むと二俣があった。下ってきたのが右俣。

左俣が目指す最低鞍部への谷だろう。確かめるために、更に

下ると堰堤があり、その直下に、前回の支谷があるのを確認。

二俣に戻り、左俣に入るとすぐ堰堤がある。100m程の間に

3基もの堰堤がある。堰堤上から下って来た斜面を見上げる。

これから登る谷筋は、藪に覆われている。これにはガッカリだ。

西谷を遡行してきて、一般道に抜けるには、この谷が一番近い。

歩く人が多いかもと思っていたが、どうにもアテが外れたようだ。

谷は最初から伏流し、土砂や岩で埋まっている。日当りが良く

木々が繁茂し易いのだろう。ひたすら藪をかき分け登って行く。

詰めの二俣で、右に砂地の急斜面が現れた。家族は登るが、

左手の方に空が低く見えたので、ハムは分かれて登っていく。

砂地を登っていた家族も上部で詰まり、左側に移動して来た。

登り着いた所は目標通り、長峰主稜線の最低鞍部だったが、

西谷からのルートとしては、短いものの藪が濃くて適さない。