摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

第3回 バゲット・グランプリ / Baguette Grand Prix 2014(結果)

以下、第3回バゲット・グランプリ2014は、ハムの妄想に過ぎない。


歳末の岸和田競輪場に号砲が鳴り響く。誰もが様子を伺い動かない。

再発走かと思われたが、押し出されるように、エス カガワがSを取る。

初出場6番車のRIKIには、ファンから野次も飛ぶが一向に動じない。

エス カガワには、大阪ラインを主張して、パンデュースとタカギが続く。

プラス ドゥ パストには、サ・マーシュがつき、ルート271が追って行く。

後攻めのRIKIに、サミープーがつき、メゾンカイザーが最後尾を回る。

淡々と周回を重ね、赤板前でメゾンカイザーが、するすると前に出る。

誘導員の後ろで、エス カガワを押えにかかり、後方からの動きを誘う。

それに応じてジャンのバックで、プラス ドゥ パストのラインが上昇して

誘導員を交わした。RIKIも上昇するが、プラス ドゥ パストが牽制して、

バンク中段に踏み上げる。2センターでは、フェンス際まで踏み上る。

プラス ドゥ パストが、4コーナーで一気に山おろしをかける。RIKIも

バンク最上段から踏み込む。メゾンカイザーは番手を狙いインを突く。

ここでギア比の差が出た。軽いギアのRIKIが一気に飛び出して行く

ホームでは、後方に2車身の差を付ける。番手サミープーもちぎれた。

「ガシャーン!」と大きな音がして、プラス ドゥ パストが後退していく

強引にインを突いたメゾンカイザー接触し、車体故障を起こしたよう。

この事故で後方がバックを踏む間、RIKIは6車身の差を付けバック線。

1コーナから捲って出たエス カガワが第2先行。その差は縮まらない。

3コーナーで、エス カガワの後ろからパンデュースが渾身の番手捲り。

4コーナーを回って、先頭は4車身差でRIKI。しかし、パンデュースが

猛烈と追い込む。垂れてきたRIKIも、必死にゴール前で踏み直した。

「2014バゲット・グランプリ決定!」

1着 6番 パンやきどころRIKI/ RIKI           先行

2着 2番 パンデュース/ Painduce      1車身 追い込み

3着 5番 ルート271/ ROUTE271      微差   マーク

思い起こせば2014年は、パンやきどころRIKIとの出会いから始まった。

税込みで140円と200円のバゲットは、衝撃的なコストパフォーマンス。

「パンの無いパン屋さん」と呼ばれるほどの繁盛店となる。従業員も増え、

シェフの手も回ら無くなったのか、後半はやや味が落ちたように思われる。

それでも、2014年を代表するバゲットとして、絶対外せない一本である。

優勝賞金1000円を握りしめ、午前9時半にパンやきどころRIKIへ行く。

サンドイッチがあった。タンドリーチキン300円。チーズとバジル280円。

それにバゲット2本買って、税込み907円。惣菜パンもすごく美味しい。


尚、パン釜が故障してしまったプラス ドゥ パストは、夏からバゲット

販売を再開されたが、今の所、金・土・日曜日だけの販売となっている。




さて、岸和田で行われた本物の競輪グランプリがどうだったかというと・・。

平原康多がジャンから全開先行、番手捲りで武田豊樹の優勝で終わる。

ガチガチ鉄板の展開だったが、つまらなかったかというと、そうでもない。

特に三番手で、村上義弘をブロックした神山雄一郎の働きは見事だった。

結局確定板に上がったのは、3人とも選手会脱会騒動の懲罰組となった。