年末恒例、競輪グランプリが、今年は岸和田競輪場で30日に開催される。
そこで、ハムの脳内において、今年一年間に食べたバゲット達を出走させ、
バゲットグランプリを、開催することとした。優勝賞金はバゲット購入資金。
出場選手
1番車 プラス ドゥ パスト/ Place de Pasto (神戸・湊川)
第2回バゲット・グランプリの覇者。高級惣菜店だったが、一時休業されて、
フランスに修行に行かれたそうだ。再開店後に伺うと、やはり惣菜類には
手が出ないが、バゲット類が充実。お値段も手頃で、完成度も非常に高い。
淀屋橋odonaのアド・パンデュースに続いて、大阪駅構内にデ・トゥット・
パンデュースを開店。地価の高い場所で冒険かとも思えたが、順調に
客足は伸びている。タケウチなき後は名実ともに大阪を代表するお店。
3番車 メゾンカイザー/ MAISON KAYSER (大阪・阿倍野)
2013年から14年にかけて、各百貨店は競うように、フランス老舗の
フランチャイズ店を開店させた。中でもメゾンカイザーは、その卓越した
製パンメソッドで、日本人職人が作るバゲットも高水準に保たれている。
有限会社組織で系列店は高槻に3店舗あるが、やはり社長のにらみの効く、
肥後橋店が、一番美味しいバゲットを提供する。気泡間の壁が透けて見える
繊細なクラムと、固いクラストの対比が見事。バゲット用の袋がないのが残念。
5番車 サミープー/ Sammy Pooh!! (大阪・南船場)
第1回バゲット・グランプリ覇者。ゴマのペイザンヌが絶品でハムの一押し。
2013年9月からは、ランチを提供されるようになった。これが素晴らしい。
ミナミに似合うお洒落さと、日常食としての実直さを併せ持つ名店である。
6番車 パンやきどころRIKI/ RIKI (神戸・南京町)
2013年、彗星のごとく現れた人気店。約1ユーロ(140円)のバゲットが、
看板商品。その他のパンもコスパが高く、午前10時には売り切れてしまう。
シェフと従業員の二人だったが、現在は4人体制。それでも追い付かない。
7番車 ルート271/ ROUTE271 (高槻・摂津富田)
本店はJR摂津富田から、歩くと30分という場所だが、高槻に支店やカフェと、
怒涛の勢いで展開されている。その人気は、もちろん美味しいパンによるもの。
チーズやチョコを使ったパンは、尋常でない濃厚さ。そのコスパは非常に高い。
地下鉄谷町線・中崎町駅近く、新進気鋭のブーランジェリー。サ・マーシュと
同じく対面式の販売だが、これが成功し、この店の最大の魅力となっている。
パンが美味しいことはもちろん、一度伺ったら再訪したくなること間違いなし。
9番車 サ・マーシュ/ Ca marche (神戸・山本通)
元コム・シノワの西川シェフのお店。全国的に有名で、いつ行っても観光客で
あふれている。かつ特異な対面式販売方法で、店内は常に渋滞気味。気軽に
買えないのが残念。広い店舗への移転か、売り場の増床が望まれてならない。