摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

しまなみ海道サイクリング(1日目)*瀬戸田から今治へ

6月14日の土曜日は、神戸・三宮から中国バスに乗って尾道へ行った。

しまなみ海道へサイクリングに行くためだ。ずっと行きたかったのだが、

往復の交通費と宿泊費を考え、行きあぐねていた。ふと検索していたら、

神戸-尾道間の回数券4枚10500円の存在を知る。片道2650円なら

ありかな。宿泊は無料キャンプ場がある。この季節なら荷物も軽くて済む。

三宮・ミントのバスターミナルから4時間かけて、尾道に6分遅れで到着。

12時56分発、瀬戸田行きの旅客船に間に合う。シトラス号という名前。

中国の川船のようだが、後部に自転車も積める。本来、しまなみ海道は、

尾道向島からスタートだが、航路で生口島までショートカットしてしまう。

到着した生口島瀬戸田観光案内所で、自転車を借りる。予約はできない

ので少々不安だったが、幸いなことに変速機付きのクロスバイクを借りれた。

これなら走りも楽しい、1台1日500円、保証金1000円。2日間お借りする。

ハムも昔はチャリダーだった。北海道はほとんど回ったし、沖縄の離島にも

輪行したことがある。でも自転車に乗るのは2年ぶり。なのでの生口島から

スタートにした。瀬戸田からは期待通り、すぐ海沿いの道で快適に走れた。

まずは生口島から大三島に渡る多田羅大橋。観光案内所で500円分が、

半額となる通行券を購入したので、全てそれで支払う。途中の橋脚の所で、

音が響くという、大声を出したり、備え付けの拍子木をを打ったりしてみる。

大三島は大きな島だが、サイクリングロードは、かすめるように通るので、

すぐに伯方島への大三島橋に至る。青いラインがサイクリングコースの印。

一般道から橋脚への緩やかな登路は、歩行者・自転車専用になっている。

家族が借りたのは、20インチのクロスバイク。少しサドル位置が高いと

言うが、下手なMTBよりも合っていると思う。ママチャリならなおのこと。

反対側から、阪急旅行主催のウォーキングツアーの人達が歩いて来た。

伯方島もすぐに通過し、大島へ伯方大島大橋。この橋の中間から降りる

見近島のキャンプ場で、泊まる予定だったけど、まだ4時半で早すぎる。

日没まで3時間はあるし、まだ走り足りない。今治まで行ってしまおうか。

昔からそうだが、山でこんな時間に天場に着いたら、次まで行ってしまう。

性格だから仕方ない。ママチャリではなく、クロスバイクが借りられたので、

体力的にも時間的にも余裕がある。今治市内にも無料キャンプ場がある。

伯方大島大橋の下り、前を行くロードレーサーのアジョシ。3人組で、

他の二人は初心者の様。我々とスピードが合う。追い越された所で、

後ろに付いて風圧を避ける。大島は距離が長いので、助かりました。

来島3橋が見える所まできた。まだ日は高いが高曇りで薄暮のよう。

午後5時半だが、行き交うサイクリストはまだ多い。自転車好きには

たまらない環境だろう。これだけ長い距離を繋ぐ自転車道は少ない。

何より地元の自転車に対する、寛容さがうれしい。サイクリングは、

地元に金を落とさないので、何処ででも歓迎されている訳ではない。

来島3橋への登り路。途中まで原付と同じだが、橋の東西に別れる。

通行料200円と一番高く、当然、長さも4km以上ある来島三連橋。

スケールも大きく、眼下を巨大なタンカーが通る。空を行くような気分。

もう対岸は四国。瀬戸田まで船を使ったといえ、思ったより近かった。

右下に見えるのが海上保安庁の巡視船。タンカーの大きさが分る。

自転車に乗るのは2年ぶり、足は全然余裕があるんだけど、サドル

が固くてお尻が痛くて仕方ない。ほとんど腰を浮かせて走っている。

来島三連橋の歩行者・自転車の通行路。向こうは今治造船のドッグ。

下った所からは、今治市街には行かずに、西側の波止浜へ向かう。

街道沿いのスーパーで今夜の食糧・飲み水を購入。海沿いに西へ。

午後7時半。大角海浜公園キャンプ場へ暗くなる前に到着できた。

今日走った距離は40kmほどに過ぎないが、まずは上出来かな。


今日のBGM

同志社大学 アカペラサークルOne Voices 所属 「Lily」