摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

神魚山(631m)・・・・・・慶尚南道・金海市・・・2014年5月10日

今日は帰国日だが16時発の便。半日で登れる山として、神魚山を選んだ。

金海市は神戸と同じく、北が山で南が海だ。当然登山口に行くならば北行

と思い込み、市内バス2番に乗車する。だがどうやら、逆方向に進んでいる。

急いで下車し、反対方向の同じく2番バスに乗車する。さっきのバス停を

通り過ぎ、モノレールに沿って東にしばらく行った後、バスは北の山側へ。

どうにか、観光パンフレットに書いてあった、霊雲初等学校バス停で下車。

住宅街をワンブロック上ると、100番バスの神魚山入口バス停もあった。

そこから車道を道なりに、銀河寺(ウンハサ)まで、ゆっくりと登って行く。

駐車場を過ぎると、道が二分し案内板がある。ここが実質的な登山口だ。

案内板を見て、右回りにCコースを登ろうと思うが、車道を歩いて行くと、

東林寺まで来てしまった。途中Cコースの入り口を見逃してしまったよう。

寺の裏側から細い道があったので、それを登って行くと、広い道に出た。

少し登れば階段も出てきたので、整備された登山道のようだと安心する。

やがてCコースに合流し、その後、南から登ってくる尾根道とも合流する。

広い道が穏やかに続いている。岩場は無く展望も無いが、新緑が気持ち良い。

標高が低いだけに、退屈する暇も無く、主稜線に近づいたのか前方が開けた。

階段が現れる。こんな緩やかな場所に?と思うが、まあ、一種のアトラクション。

階段を登りきるとツツジの群落地。手前の黒い部分は、山火事で焼けたようだ。

そのせいかはどうか分からないが、目前の山頂に、山火事監視台が立っている。

此処のツツジは、人工的に植えられたものらしく、やや園芸種ぽい感じがする。

看板には3種のツツジを数千本植えたと書いてある。他の場所に自生している

ツツジは無く、全て作られた群落地かも。自生種に比べ自然な美しさに欠ける。

神魚山の頂上に到着。広い平頂で、それほどは展望が良いという感じがしない。

登山者数が多い為、地表が露出し腰を下ろす場所も無い。新しい展望デッキの

工事が進行中だったので、完成すれば山頂の居心地も、さらに良くなるだろう。

山頂から階段で少し下ると、神魚山の観光写真に、必ず出てくる東屋がある。

此方の方が展望が良いのだが、工事中で残念ながら休むことはできなかった。

東屋からの展望。金海空港が良く見える。両側に大河があり中州にあるのか。

主稜線は平坦と言っても良いくらい。わずかに下って行くと鞍部に橋がある。

チュルロンタリ(直訳すれば揺れ橋、意訳すれば吊橋)と、大げさな名前だが、

長さ数mに過ぎず、高さは2mもない。無くても良いが登山客誘致策の一つ。

吊橋からしばらくすると、道脇に大岩があった。登ってみると展望も良いし、

2・3名程度が腰を下ろせるスペースもある。やや人工的な演出が過ぎると

思われた神魚山だが、この岩場は素晴らしい。登って来て良かったと思う。

ヘリポートからAコースで下山にかかる。この山では諸所に「セウォル号

沈没事故の弔慰幕が張られていた。この道がメインコースらしく歩きよい。

銀河寺(ウンハサ)へ下り着いた。「達磨よ、遊ぼう!」という映画のロケ地と

なった所だが、劇中ほど山奥の寺という感じはしない。後は車道を下るのみ。

(2014年5月10日 1000W=101円)