摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

青谷から岩屋尾根へ・・・・(摩耶山南面・薮尾根の季節 36)

4月19日は第三曜日にもかかわらず、朝から爽やかに晴れ渡っている。

いつもより、多少は早く家を出て青谷に向かう。気温もちょうど良いぐらい。

先週は、少し早いかと思われた、岩屋尾根のツツジをもう一度見に行こう。

青谷道は、廃屋や不法耕作地が続き、嫌いなので避けている道だが、

晴れた日ならば、それなりに気持ちが良い。大龍院の鳥居をくぐって、

階段道を登って行く。モチツツジの多い所だが、まだ咲いていなかった。

旧まや道に合流した。正面が岩屋尾根の道。此処は入らず西に向かう。

旧まや道が谷へ下る所を、そのまま直進して行くと、堰堤に突き当たる。

右手の急斜面に取り付く。ハムには古い道跡のように思えるが、只の崖

にしか見えない人もいれば、踏跡や獣道だと思う人もいるかもしれない。

先週は山桜が満開だった三本鉄塔の北斜面は、全て新緑に変わっている。

たった一週間たっただけでも、季節の変化を感じる。同じ山に登り続けても

飽きずにいられるのは、そんなことがあるからだ。ツツジの新緑も、おや?

足元を見ると、ツツジの花弁が散っている。さして寒いと思わなかったが、

金曜の朝にかけて降った雨のせいだろう。ツツジの花は冷雨にとても弱い。

残念だが仕方ない。数年前には一晩で、全山のツツジが散ったこともある。

それに咲いているツツジの花も、先週に比べると色が抜けてしまったよう。

本来の岩屋尾根道と合流し、少し登ると、摩耶山頂が見える場所がある。

先週咲いてなかった、此処のツツジも、雨に打たれたせいか元気がない。

何だかツツジの若葉が目立つ。本来ミツバツツジは、花だけ先に咲くので

キレイなのだが、どうも勝手が違うな。未だにツツジの生態が分からない。

満開のものあるけど、やっぱり若葉が出ている。まあキレイなんだけど・・。

昨年は4月18日(日)に登っているが、ずいぶんとツツジの様子が違う。

尾根の上部に行くと、高木のツツジが多くなる。青空と新緑とツツジの花。

期待してきただけに残念な結果だが、爽やかな天気で、気持ち良く歩けた。

今日は行者尾根を下るつもりなので、最後まで詰めずに、鞍部に向かって、

東側斜面をトラバースしていく。イノシシの獣道があるので、わりと歩き易い。

天狗道のツツジも開花していた。これは例年より一週間ぐらい早いだろう。

さすがに天狗道は人が多く。渋滞するような場面もあった。ただ皆さんは、

足元ばかり見ておられ、せっかくのツツジが目に入らぬようなのが残念だ。