摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

雨上がりの掬星台

3月30日の日曜日は、朝から激しい雨が降っていた。だが天気予報では、

午後から雨は上がり、そののち強風が吹くという。これは中々期待できる。

予報通りに午前中で雨は上がり、ワクワクしながら12時過ぎに家を出る。

まあ午後からなので、昼食を食べに行くだけ。ケーブルを使って中間駅へ。

ガスに覆われて遠望は利かない。ロープウェイが運休中なので歩いて登る。

旧天上寺の寺域には杉の大木が多い。ガスの中では大峰の原始林を思わせる。

見上げれば木の葉のシルエット。歩きなれた道も退屈もせずに登って行ける。

史跡公園ではコブシの蕾が大きくなっている。下界より2週間ほど遅いかな。

今日はキャノンボール・ランの日だった。此処までに数人とすれ違うがいずれも、

出場者か関係者のよう。午前中の雨では大変だったろうな。途中棄権も当然だ。

掬星台はガスに覆われていた。この日は摩耶詣祭だが、主な催しは中止され、

東屋内でできる式典、摩耶鍋販売等は行われたらしいが、既に終了していた。

ガスっていたのもつかのま。強風にガスが吹き飛ばされた。ボードウォークは、

乾き始めている。雨は大分前に止んだよう。東側展望台の東屋で昼食にしよう。

東屋で昼食準備を始めると、一段と風が強くなった。段々ガスが晴れ始めてきた。

雨の日には歩かないし、日帰り山行ばかりなので、こんな風景は久しぶりに見る。

天気予報を聞いて、ガスが晴れて行く光景を見れるのかもと、思って来たが、

まずまず成功。西側の空も明るくなってきた。ただし、強烈に風が強くて寒い。

ガスのなか到着してから20分ほどで、足下の灘の町まで見えるようになった。

もう少し雲が流れを楽しみたかったが、風が強いのとガスも薄かったんだろう。

午後から家を出て、この景色を見れるのもケーブルのおかげ。ロープウェイは、

この風では、いずれにしろ運行停止だ。三々五々訪れる人の姿も見受けられる。

雨に洗われクッキリと見える神戸の街。この日の夜景はとても綺麗だったそう。