摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

高尾山から洞川梅林辺りをウロウロする

今日は春分の日だそう。なんで祝日なのかは知らないが、年度末の

忙しい時に迷惑な休日だ。朝から北風が吹いて、なんだか寒いので、

なかなか家を出られずに、11時半を過ぎてから、やっと腰を上げる。

何処に行こうかも思いつかない。二週間前に行った、洞川梅林の梅が

咲いているかもしれない新神戸へ。少し遠回りとなるが生田川公園を

経由して行こう。予想通り、花が咲いていた。まずは、ベニスモモの花。

木蓮の蕾も大きくなっている。天気予報では午後からは晴れて、気温も

10度まで上がるというが、吹く風は冷たい。木曜日に雨が降ったせいか

水量の多い雄滝を回り、市ケ原を目指す。三連休で旅行者の姿が多い。

洞川梅林まで、どの道を歩くかが課題。今日は高尾山を越えて行こう。

いつもなら人が多い昼時の市ケ原なのだが、一組しか休憩していない。

空から、季節外れの湿った雪が降って来た。とはいえ気温は低くない。

木橋を渡った所に、高尾山への登山口がある。雪がアラレに変わった。

この道は傾斜もきつく、展望も無いので好きな道ではない。歩くのも、

数回目ぐらいだろう。まあ洞川梅林へのアプローチと思っていたが・・。

高尾山東面の砂防ダム工事の架線場跡まで来た。摩耶山頂が望める。

伐採地の隅に、北に向かう切り開きがある。工事の時の作業道だろう。

このまま進んでも退屈なので、予定を変更して、少し回り道してみよう。

一般道から外れて、作業道跡に入る。良く踏まれていて歩きやすい。

少し進むと棘の木の多い伐採地に出る。振り返ると先ほどの架線場跡。

南側には、ハーブ園の建物が大きく見える。風が強く雲の動きが速い。

道は緩やかに下って行く。方向的には北に向かっているので無問題。

谷間に回り込んできた。足元に新しい堰堤があり、道が二分する。

堰堤に向かって階段道が降りているが、さらに北に向かう道もある。

伏流した谷を渡ると、道はめっきり細くなる。まだ続くのだろうか。

尾根に回り込むと、小さな伐採地を終点として、踏跡は無くなった。

仕方ないので、このまま尾根を上る。上に別の架線場跡があるはず。

大きな伐採地に出た。北側の急峻な谷に、大きく新しい堰堤がある。

此処も架線場だったらしく、広く刈られていて眺めが良い。南側に、

海が見えていた。手前の山に三宮辺りが隠れ、ポートアイランド

ビルと空港島だけが見えるという面白い構図。対岸の泉州も望む。

東側には摩耶山頂。下手な写真では伝わらないが、此処から見ると

大鷲が翼を突き出す様に、黒岩尾根と天狗尾根が伸び立派な山容。

ほぼ目的を達したので一般道に戻ろう。尾根をそのまま登って行く。

摩耶山周辺では珍しく杉の人工林となる。しばらくで一般道に出る。

一般道へ出た場所は山頂の手前。ほんの少しで高尾山の頂上に至る。

標柱が新しくなっていた。寒いし展望も無く、長居は無用だ。先に進もう。

この付近には枝道が多くて、毎回迷いそうになるが、分水嶺越しへ下る。

分水嶺越しから、車道を歩き洞川湖を経て、梅林に向かう予定だったが、

交差点を渡った所で、左手の沢へ下る階段があった。その先も道がある。

洞川湖に向かう道かと思い、流れを渡り進んでいくと、突然止められた。

だが柵の向こうには、古い石の階段道が続いているので、進んでみよう。

登りきった小ピークには古い遺構があった。公園であったように思える。

藪が被り始めた個所もあるが、周囲の道は路肩を石垣で補強されていて、

とてもしっかりしている。ただし、自分が今何処にいるか、分かっていない。

まあ洞川梅林の近くだし、おおむね西に向かっている様なので良いだろう。

道はまた石の階段道となって谷底へ下る。二俣に崩れかけた木橋が残る。

更に沢沿いの道を下って行くと、歩道は見えるが、フェンスで遮られる。

下った所は洞川湖の端っこ辺り。対岸に、洞川梅林の東屋が見えている。

ずいぶん回り道したけど到着だ。さて、梅の花は咲いているんだろうか。


今日のBGMは、「Live For The Night」

KREWELLAの1stアルバム『Get Wet』プロモビデオに、ふなっしーが出演。