摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

岩屋尾根の西側支尾根を登る

3月1日の土曜日は、朝から今にも降り出しそうな曇り空だった。

予報では、午後から雨なので555ピークを目指すショートコース。

家を出たのは午前10時過ぎ。神仙寺道を登ろうと思うが道迷い。

行き止まりから西へ歩いて、いつもの東山尾根を登ることにした。

厚い雲で薄暗い神戸の街。今日は展望には、全く期待できない日。

ならば短いだろうけど、先日より、気になっている所に行ってみよう。

旧まや道の定点観測地から。曇空の割に山頂の電波塔は良く見える。

旧まや道が谷に一旦下る所。下らずにそのまま進んで堰堤に向かう。

この堰堤の柵は、片側が外され通行しやすくなっている。歩く人が、

いるのかも。下流側は落差が大きい、落ちないように渡っていくが、

上流から回り込む方が安全。良い子はマネしないようにして下さい。

この堰堤の対岸に、細いが九十九に登って行く道跡があるようだ。

この支尾根を登ってみよう。恐らく岩屋尾根の道に合流するだろう。

それほどハッキリはしていないが、尾根上は、猪の獣道が付いている。

猪は本来は尾根を横切るのが普通。尾根を直登するのは道跡があり、

歩き易いからだろう。見る限り道には見えないが、藪は薄くて歩き易い。

ちょっとした岩場も出てくるが、通行には問題ない。わりあい傾斜も緩い。

岩屋尾根は取り付き付近が急で歩き難い、こちらの方が歩き易いようだ。

馬酔木の花が咲いている。もう春になったということか。そう3月1日。

登るにつれ道が良くなる。この付近には最近、測量の為に人が入って

藪が刈られている。目印のピンクテープが木や標識に結びつけてある。

岩屋道の合流点手前、賑やかな話し声が聞こえてくる。団体ハイカーが、

此の先で休憩しているようだ。岩屋尾根で人に出会うのは初めてのこと。

4月にはツツジが咲いてキレイなのに・・だが、そういう自分も登っている。

先に行って貰いたいが、動き出す気配がない。仕方なく追い越して行く。

今日は午後から雨の予報なので、あまりゆっくりもしていられないのだ。

岩屋尾根との合流点は思ったより低く、山頂方向の展望がある所の下。

ツツジが蕾を膨らませている。今年は例年より開花時期が早いのかも。

その上の平たい砂地に、新しく砂防事務所の2級基準点が設置されていた。

婆谷1号。学校林道崩落地に婆谷2号、三本鉄塔には婆谷3号があるので、

岩屋尾根と学校林道の尾根との間が、婆谷という地籍上の地名なのだろう。

555ピークを経由し学校林道を下る。崩落地の上では霧雨が降り出すが、

せっかく用意してきたので、座り込んで昼食にする。幸い雨は強くならない。

昼食が終われば早く帰ろう。3本鉄塔下は関電によって、木々が伐採された。

以前は樹高2米ぐらいで刈られていたが、1米ぐらいで刈られるようになった。

雷声寺の下で、テレビか映画かのロケをしてたので、東側の道を下って行く。

市有地に紅白の梅の花が咲いていた。たまには違う道を歩くのも良いものだ。