摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

北漢山 元暁峰(505m)・・・・・・・2014年1月6日・・・京畿道・高陽市

今回の旅行の最後の山は、やっぱり北漢山に行くことにした。この夏に3度も訪れた

登山口なので、今さらの感はあるが、ソウルから日帰りできる山も、ネタ切れしてきた。

白雲台の尾根沿いに、元暁峰という丸い岩峰がある。標高も低いし手軽に登れそうだ。

地下鉄5号線クグッパル駅から、704番バスに乗って北漢山城入口で下車する。

アウトドアショップが立ち並ぶ通りを抜けて行く。登山口で経営は成り立つのかな。

なぜなら、韓国では町にも郊外の街道沿いにも、沢山のアウトドアショップがある。

今日は月曜日なのだが、多くのハイカーが、白雲台を目指して、東へ登って行く。

道は溶けた雪が凍り付いて白い。手前に見える緩やかな山容の山が元暁峰だ。

我々は橋を渡り、北漢山一周トレイル「トゥルレキル」を、一旦北に向かって行く。

水平なトレイルを進むと、元暁峰への標識がある。大きな建材を背負って行く人達。

中腹のお寺まで運ばれるのだろう。我々もゆっくりしたペースで、後をついて行こう。

元暁峰への道は、とても良く整備されている。さすがに国立公園だけのことはある。

中腹のお寺(元暁庵)までは、良い道が続いたが、ここから先は「事故危険地域」?。

こんな看板を見ると、ハムは怖くて引き返したくなるが、家族はいたって平気である。

行ける所まで行ってみようと気負うが、格別に難しい所もなく樹林の道を登って行く。

樹林の道をかなり登って、ようやく展望が開けた。中央上に登山口の商店街が見える。

岩場もあるがフリクションが良いし、雪も凍り付いていないので、楽に歩いて行く。

やっと、それらしい岩場が出てきた。だが、人工的に階段が掘られていて問題ない。

登って行くと絶景が広がって来た。白雲台の険しい西面。予想はしていたが凄い。

さらに北側には遠く、屹立する道峰山から五峰までのスカイラインが遠望できる。

逆光で暗いが、南側には、今年の夏に歩いた義湘稜線のスカイラインが対峙する。

登って来た岩場を振り返る。心配した雪も少ない。岩の上でしばし眺望を楽しむ。

絶景に去りがたい気分だったが、狭い岩場なので先に進もう。頂上は近いだろう。

岩場から頂上へは一投促の近さ。尾根沿いに、昔の山城の石壁が復元されている。

元暁峰の山頂に到着。予想通り広い円頂だ。今日は数組のハイカーが昼食休憩中。

白雲台(836m)、万景台 (799m)、霧積峰(716m)と並ぶ岩の殿堂。

風を避け岩陰で昼食。回基のスーパーで半額(1490W)で買ったドーナッツ。

バターがたっぷり入ってまずまず。こういった物も以前より美味しくなった韓国。

山頂には猫が数匹いて、ハイカーに餌をねだっている。我々の所には一匹しか、

来なかったが、このアジョシは4匹に囲まれて苦笑い。多少は提供してたようだ。

満腹になったのか、3匹で日向ぼっこしてる。仲が良いので親子か兄弟だろうか。

それにしても絶景だ。山自体は凡庸だが、展望台としては素晴らしい山頂だった。

西側へわずかに下ると、復元された北門へ着く。東側への稜線は進入禁止。

監視小屋があって、実際に監視人も詰めていた。此処からは南へ下って行く。

探訪路と標識があるだけあって、緩やかで良い道が続く。こんなに寒いのに、

モミジの木が、まだ葉をつけているのが不思議だ。寒さに強い種類なのかな。

しばらく下れば、白雲台へのメインコースに合流。日陰では道は凍り付いてる。

車道まで下った所で振り返る。手前の緩やかな岩山が、今日登った元暁峰。

元のアウトドアショップ街へ戻って来た。高品質で日本よりお値段の張る物

ばかりなので、我々には買物できない。立ち寄らずに、バス停へ直進する。