摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

西高山(493m)・・・・・香港島・・・2012年9月26日

今回の香港旅行の初日。午前中は宿探しに費やし、午後から山へ行く。

スターフェリーで中環へ渡って、行人電動楼梯(エスカレーター)に乗る。

ずいぶん前に、一度途中まで乗車し、陶器店で安物の壷を買ったことがある。

映画「恋する惑星」で印象的だった。今から思えば、初めてのロケ地巡りだな。

現在は、下部はオフィス街。中段は洋風なカフェやレストランに変わっている。

警官663号(トニー・レオン)の、住んでいたようなアパートはもう見当たらない。

エスカレーターでさらに登って行くと、斜度が増していく。周囲はマンション群。

途中にあったスーパーに寄って、豆乳の1リットル入りペットボトルを購入する。

エスカレーターを登りきった所で、干徳道を西に向って歩いて行く。ろくな地図を

持っていないので、登り口が分からない。何回か山側へ入ってみるが行き止り。

ずいぶん歩いて、ようやく「山頂」を指す道標を見つけて、克頓道に入って行った。

克頓道を進むと、トイレや案内板がある所に出た。この辺りが公園の入口のよう。

ずっと緩やかな舗装路を歩いて行くと、道が6本程も交差している所にやって来た。

とりあえず高い所へ行けばよかろうと思い。舗装路を外れて、尾根の階段道を登る。

砲台跡に出た。案内板が沢山あり、きれいに整備されている。

南側の高みが、西高山だろうか。ようやく「香港低山散歩」の略図の範囲に入る。

峠の公園から「香港低山散歩」の案内にしたがって、道を探すが良く分からない。

適当に踏跡を拾い藪に突っ込む。背の低い照葉樹が密生している急斜面を登る。

ようやく岩場に出た所で、藪の急斜面を見下ろす。此処はかなりきつかった。

手前の山が扯旗山頂、向こうの建物がある辺りが、観光地としての山頂だろう。

今にも降りだしそうな空模様で、視界も良くなかった。蒸し暑くて汗まみれになる。

さらに急斜面の草つきと岩場が続く。この辺りの雰囲気は、姫路の山によく似ている。

急斜面を登り尾根筋に出ると、何と立派な道があった。道は南よりについてたみたい。

南側の足元には、薄扶林水塘が見えている。右側には香港大学があるんだろうかな。

本当は、香港大学をからめた山行がしたかったのだが、地理に不案内で計画できず。

コンクリ階段を登って行くと、西高山の山頂だ。

三角点や案内板があるが、やや荒れた感じ。近いうちに修理すると貼紙があった。

少し西へ下って山頂を振り返る。北側は切れ落ちている。中環や九龍のビルも見える。

南側も岩場がある。都心に近いのに意外に険しい山。やがて陽がさし晴れてきた。

今日はビクトリアピークで、夜景を見て帰ろうと思うので、山頂でゆっくり休んでた。

帰りは階段道を下って、元の公園へ戻った。道は公園の南側、少し離れた所から、

始まっていた。このあたり「香港低山散歩」の書かれた頃より変わっているんだろう。

公園からは扯旗山頂を回りこむ道が南北についている。北側の廬吉道を行こう。

廬吉道は扯旗山頂の北側を巻いて行く水平道。最初の内は、趣のある樹林の道が続く。

さらに進むと急斜面に張り出した桟道となる。足元には上環から中環かけてのビル群。

北側に回り込むと、ケーブルカーの終点にある特異なデザインの展望台を兼ねた駅舎。

駅舎の南側にあるショッピングビルには、コンビニやマクドナルドもあって便利だ。

マクドナルドのテラス席に出て見たら、西側にさっき登った、西高山が見えていた。

5HD(50円)でアイスクリームを買って、テラス席でしばし休憩を楽しんだ。

スズメが餌をもらいに近寄ってくる。掬星台のスズメより慣れてよく太っている。