摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

霊會山(490m)後編・・・・・・ランタオ島・・・2012年9月28日

羗山から霊會山との鞍部まで下ってきた。幾つかのトレイルが交錯して、

道標が沢山ある。ここで切り上げ大澳へ下るのも悪い選択ではないと思う。

ランタオ・トレイルは霊會山に向かって登っていくが、結局はUターンをして、

この鞍部の下の道に合するからだ。山登りとしてはやや迂遠で面白くない。

霊會山へも同じような雰囲気の道が続く。夏なら暑さで参ってしまうだろう。

いや今日も日差しが強く、かなり暑いのだが、風があるので救われている。

木が少し生えてる所にきた。草原ばかり歩いてると、こんな風景が好ましい。

この山も山頂に近づくと、緩やかな高原状となる。眠たくなるほど緩慢さだ。

霊會山の山頂に到着。ここにも山名板がある。南側に海が広く開ける。

振り返れば鳳凰山や大東山は。いつまでも大きいが観音山は、すごく小さい。

霊會山からトレイルは西に向かう。正面には深坑瀝(430m)という山。

深坑瀝へ登る道も見えるが、ランタオ・トレイルは鞍部から大澳へ下る。

萬丈布という滝を経由する道が工事中とのことで、西へ下り小さな橋を、

渡って対岸をまた登りなおす。標高差は少ないが、ちょっと嫌になる所。

萬丈布の近くの慈興寺が遠くに見える。その上の稜線は今日歩いて来た道。

つまり霊會山から、大きくUターンして来た訳。ちょっと登山としてはどうかな。

道を牛が塞いでいる。摩耶山のイノシシは逃げるけど、牛は人を見ても、

全く動こうとしないから、香港の山で牛に出会う確立の方がはるかに高い。

ようやく萬丈布から下ってくるコンクリ舗装の道に出た。天場もあるみたい。

複雑な地形で、どこをどう歩いているものか。とにかく道標に従って行く。

やがて道が林道状に広くなる所に、梧園というお金持ちの別荘跡がある。

以前は美しい所で公開されていたそうだが、現在は荒廃してしまっている。

しばらく広い道を下るが、地道が大澳に向かっているようなので脇道へ、

山腹をトラバースする辺りで、鳳凰山が大きく見える。赤いのは観音寺。

今日の前半歩いた稜線が見えている。スタートの標高が高く高原漫歩だね。

今度は体長10センチ位の大きな蜘蛛が道を塞いでいる。摩耶山では、

見ないサイズだ。ここは敬意を表して、巣の下をくぐって通り抜けた。

ようやく大澳の町が見えてきた。道もしっかり下るようになってきた。

着いたのは大澳の町から1km程南側の集落。バナナの葉が南方風景。

かなり疲れていたので大澳見物もせずに、東涌行きのバスの列に並ぶ。

増発していて、1台分待っただけで乗車することができた。

石壁水塘へ下る道では、バスの車窓から狗牙嶺の険しい尾根筋が印象的。