11月2日の土曜日は弱い冬型の気圧配置。朝からすっきり晴れている。
ロープウェイを使えるのも、あと一ヶ月だ。やり残したことを、やっておこう。
上りは満員で、ケーブルもロープウェイも、朝からピストン運行していた。
東谷の紅葉が始っている。車内の観光客の皆さんが、キレイと歓声を上げる。
いつものことながら、このロープウェイそのものが観光資源だなって思う瞬間。
1200万円かけて改修された掬星台北側のトイレだが、掃除が行き届いて無い。
汚くて使えない事が多い。韓国や香港の山のトイレに比べて、恥ずかしいかぎり。
シェール道に向けて、水道管理歩道を下って行く。目指す三枚岩がわずかに見える。
下りついた徳川道との分岐から、シェール道を登り、北側から小沢が下る所で渡渉。
過去2回は渡渉してすぐ左手の岩尾根に取り付いたが、今日は熊笹繁る疎林の中を
登って浅い谷に入る。此処から右手の尾根に取り付けば、違ったところに行けるかと。
支尾根に乗った所で西を望むと、どうもおかしい。この尾根は上で左手の尾根に、
合流してしまうようだ。それではつまらないので、下ってもう一つ西の尾根を目指す。
尾根から急斜面を下り、河床に岩の露出した小沢を渡って、西側の尾根に取り付く。
最初こそ樹林の中に岩が露出して険しそうだったが、尾根は広くて藪っぽく緩慢だ。
登って行くと西側に三枚岩を垣間見るが、やはり東側により過ぎているように思う。
さらに登ると、左手にスッキリした岩の稜線が見えた。出てみると見覚えのある岩。
いろいろあがいてみたが、渡渉地点からすぐ左手の尾根に取り付いたのと同じ結果。
この尾根を歩くのは3度目だ。裾が扇状に広がり、その一支尾根を登ってきたようだ。
もう下り直す気も無いので、一般道を山頂に向う。展望岩場から新穂高山頂を望む。