摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

青山(583m)・・・・・・香港・屯門・・・2012年9月30日

先日、賛石山の商場内の書店で、香港の山のガイド本を見つけた。

「香港行山王」と「香港遠足全行略」だが、得る所少く買わなかった。

ただ、青山という岩山が興味をひき、街路地図を買い行ってみる事に。

西鉄線・屯門駅構内からも西側に岩山が見えている。あれが青山だろう。

今日も登山口の駅近くで朝食を摂ろうと考えて来たが、屯門駅周辺には、

飲食店が全く無い。香港では珍しい事だ。周辺のビルは全て工場や倉庫。

仕方ないので、そのまま山に向って歩いて行く。立ち読みした香港の

ガイド本は、軽鉄・青山村駅を起点としていた、屯門駅から歩いても

知れている。軽鉄・青雲駅の歩道橋下に、青山禅院への道標がある。

道標に従い興才街に入ると正面に青山が見えてきた。山頂の通信施設が

残念だが、なかなか険しい山容で興味をそそられる。珍しく高圧鉄塔も多い。

中腹の青山禅院までは車道を歩く。趣のある寺で、此処で朝食休憩しよう。

南側の一角が展望公園になっている。屋根のある部分もあり、どうも早朝に

此処で飲茶を供していたようだ。テーブルやイスの片付け作業をされていた。

昼食用に用意していた食パンとパイナップルジャム。佐敦のスーパーで買った。

パンとジャムとコーラ2本で、30HKD。セブンイレブンで買った氷が17HKD。

青山禅院の入口に戻り、他の人に習い、左手の黄色い手摺の階段を上って行く。

しばらく登ると右手に細い階段があり、小尾根に直接出るように思える。

下ってくる人も多いので、おそらくこちらが登山道だろうと思い登って行く。

コンクリで固められた味気ない道だが、目の前に迫ってくる青山は壮観だ。

よく発達した岩の感じが韓国っぽい。南側には蝴蝶湾の海水浴場が見えている。

急な階段道が続いて、汗だくになって山頂稜線に辿りついた。小さな東屋がある。

登って来た時には登山者で一杯だった。近所の人達が水を一本だけ手に持って、

この東屋でしばらく休憩しては下って行く。我々は北側の岩場に日陰を求め小休止。

しばらく休んだ後、東屋の脇からトラバースする道を辿り、山頂の南側に出てみた。

蝴蝶湾に向って道が下っているのよく分かる。こちらへ下るのも一つの選択肢だ。

山頂の通信施設に向って登ってみよう。この辺りは道というより踏跡という感じ。

意外なことに通信施設の間には通路が設けてあり、反対側に抜けることが出来た。

そこには3米四方コンクリの土台の上に、おなじみの棒状の三角点が立っていた。

東側の展望が良い。屯門河周辺のマンション群が足元に見え、その先は黄金海岸

南側へ蝴蝶湾へ下る道も魅力的だったが、立ち読みしたガイド本が良景邨へ下る

コースを案内していたことや、実際にそちらへ向う人が多いので、我々も北へ向う。

北側にも軍の通信施設らしき建屋がある。かつて西側の荒野が軍の演習場だったよう。

北側の小ピークにも三角点があった。青山山頂を振り返る。

北側の景色。右手に見えるマンション群が良景邨であろう。近いように見えたが。

香港の山は木が少ないが、この山域は荒れた雰囲気だ。土壌によるのだろうか。

上から見て、下り一方だろうと思っていたら、小さなアップダウンを繰り返し、

西側へもうねる。荒廃した道は歩きにくくて、思ったよりも時間がかかった。

歩く人は多いので道は太いが、公式には整備されていない。道標類は全く無い。

良景邨へ下る舗装路が見えてきた。登りよりも下りの方が2倍は疲れたな。

休日のせいか舗装路をハイキングする人も多い。地元の人が水汲みに来てる。

舗装路を下り始める。荒れた西側に比べ、青山の東側は緑豊かで立派な山容。

後は多くのハイカーと前後しながら、良景邨へ舗装路をたんたんと下って行く。