雲岳山(ウナクサン)は遠かった。ガイドブック通り、東ソウルバスターミナルから
抱川へ。が、登山口(花峴)へのバス停が見つからない。ガイドブックを読み直すと、
バスは一東(イルドン)から。同じ抱川市内といっても、ずいぶん離れた場所だった。
ただ抱川からも、日に数本だけ一東経由で花峴を通るバスがあった。10時まで待つ。
花峴で下車したが、案内の看板も無い。たぶんあっちだろうと南に向かって歩くて行く。
高速道路に平行する車道をかなり歩き、トンネルを潜り山側に出た所でウンジュ寺。
ようやく登山口だ。新村の宿を出たのが午前5時半。それから5時間半もかかった。
寺脇の林道を登って行くが、どうも怪しい。本当の登山口はもう少し先だったみたい。
それでも、しばらくで正式な登山道と合流し、ゆるやかな松の林の中を登って行く。
東屋があって一休み。雲岳山を見上げると、巨大なスラブ滝の流れが光って見える。
それ以外は緑に覆われて、なんだか平凡な山に見える。遅くなった時間が気になる。
尾根をそのまま登って行く登山道と別れ、巨大のスラブ滝の下へ回り込む道がある。
元の登山道に戻らなくとも、滝の上へに向う道があったので、そのまま登って行く。
見事な一枚岩のすぐ脇を登って行く。日本では屋久島ぐらいにしか見られない規模。
落ち口まで登って来た。標識に「虹瀑」と書いてある。思ったより可愛い名前だな。
此処からは尾根筋へ登ると、元の登山道と合流する。新緑の中、岩道を歩いて行く。
下から見る限りは、緑に覆われた平凡な山だったのに、かなりスゴイ岩山だ。
韓国名物の木製階段が現われる。新しくて歩幅も適正・均等だし歩きやすい階段。
岩場の階段というと、どうしても岩の切れ目や、ルンゼにに設置されやすいが、
この階段は岩場のリッジを、回り込むように設置されている。爽快な気分になる。
階段を登りきり尾根に出ると展望所がある。谷を挟んで対岸の岩稜が素晴らしい。
そこからは緩やかな樹林の稜線歩き。鞍部に道標があった。どちらも頂上をさすが、
右の標識は0.14km。左の標識は250mと書いてある。どっちが正しいんだろう。
雲岳山の西峰へ登って来た。この山には東峰もある。どちらを頂上とするかによって、
距離表示も変わるということかも。なんだか最近造成工事をしたような荒れた雰囲気。
少し離れたところに展望岩場があり、ベンチも設置されている。ここから東峰が望める。
西峰から東峰に向う登山道脇に横断幕がある。「雲岳山頂上・・・」までは読めるが、
その後は解らない。山頂の整備事業の完成記念ということだろうか。しかしながら、