摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

水道管理歩道の支尾根を彷徨する。・・・・・・(今年初めて見る摩耶の雪)

今日は、日本海側で大雪の予報。ところがロープウェイ山上駅の気温は0度。

午前11時。掬星台も人影は少ないものの、風も無く穏やかな様子。雪も少ない。

本日の目的は、水道管理歩道を降りて、先週見かけた氷瀑を、間近に見ること。

その後は、天上寺前の駐車場まで、突き上げる尾根を、トレースすることだった。

ドライブウェイから水道管理歩道に入ると、登山道は薄っすらと雪化粧している。

松の葉の中央に雪が積もり、まるで白い花が咲いているように見える。

二本松のあるところで、管理歩道は右へ、左へは、踏跡のない支尾根が下っている。

先週見かけた氷瀑らしきは、今日は雪のせいで、あるのかないのかも判別できない。

位置も覚えてないが、とりあえず下ってみよう。藪を分け左手の支尾根に入っていく。

谷を挟んで、顕著な尾根が見えている。この尾根が天上寺前の駐車場に至るものと、

この時点では、疑わなかった。さて、今、下っている尾根には、切り開きも踏跡もない。

藪はうるさく、足元も崩れやすい。潅木につかまりながら、ずり下がっていった。

谷底まで下って来た。滑床になっているが、何処も凍っていない。水流も多い。

先週の火・水曜日は、かなりの雨が降った。そのせいで、溶けてしまったのだろう。

これでは、先週見かけた氷瀑を探したところで仕方ない。あきらめて登り返そう。

対岸に取り付いて尾根を目指す。やはり崩れやすい急斜面だ。枯れた木が多くて、

手掛かりにしょうとしても、簡単に折れてしまう。尾根に乗っても、踏跡はなかった。

やっぱり藪コギだ。少し藪が空いたところで、後ろを振り返ったのが、上の写真。

登って行くと、だんだん岩が多くなる。そのぶん藪は少ないが、歩き易いとはいえない。

岩場を登りきると、平たい大岩があって、黒岩尾根から山頂方向に展望がある。

ここで昼食にしたかったのだが、北風が吹き始め、雪も降ってきたので先に進む。

大岩から上は、何となく踏跡らしきものを感じるが、藪が煩いことに変わりない。

とつぜん、目の前に道があらわれた。路肩の砂袋に見覚えがある。水道管理歩道だ。

駐車場への尾根に乗ったつもりが、何のことはない水道管理歩道をぐるぐる回ってた。

時間はあるが、登り直す気力も体力もない。藪コギは全身運動だ。寒いっしもう帰ろう。