香港島の地図を眺めていて、何となく行ってみようかと、思いついた。
さして、興味を引くような山はないんだが、幾つかトレイルを結べば、
地下鉄・太古駅から、香港島を縦断して、赤柱まで、歩いて行けそう。
太古駅構内の案内図によると、西よりにウィルソントレイルがあるらしい。
B出口を出て西へ、歩道橋が見えている。どうも、そこから行くようだ。
駅から僅かな間に、美味しそうな飲茶や粥・麺の店を、幾つも見かける。
朝食や昼の弁当の用意まで、済ましてきたことを、ちょっとだけ後悔する。
歩道橋を渡っていくと、団地の2階に魚屋や肉屋が並ぶ公設市場があった。
小さいながら活気が溢れてて、いい感じ。金物屋で、ステンレスの口杯を買う。
口杯というのは、大きな蓋付きのカップ。コッフェル代わりに、できないかな。
柏架山道という車道を登って行く。金曜だが、とても沢山の人が、歩いている。
金督馳馬徑という階段道が、右手から入ってくるので、これを登ってみよう。
この道も、さして高度も上がらず、やはり山腹をトラバースして行くようになる。
香港では、おなじみの高層アパート群だが、まあ、それなりの景色だとはいえる。
が、この道は、しばらく行くと、先の車道と合流。そこにあった案内看板を見直す。
300米も戻ったろうか、階段道があったんだ。よくみるとトレイルのマークもある。
この階段道は、グイグイと高度を上げて行く。尾根というよりは円頂の斜面を登る。
どうやら、この付近が小馬山の山頂らしいが、三角点も山名標識も無く、どうなんだか。
小馬山の山頂からは、今日の中間地点の、陽明山荘という高級マンションが見えている。
此処から見ると、一棟の建物に見えるが、実際は10棟程のマンションの集合体だった。
内部には、ホテルやスーパーマーケットもあるらしい。それにしても、デカイ目印だ。
渣甸山から振り返ると、小馬山の西面は、採石場となっている。やや興趣を削がれる。
渣甸山から陽明山荘への下りは、周囲の潅木も背が低くなり、気持ちよく歩けた。
写真の通り、空はどんより暗く、靄がかかっていたが、雨の心配はしていなかった。
どうやら大陸的な気候で、しばらくはこんな天気が、毎日続くんだろうと思っている。