濃いガスの中を、牛押山からの吊尾根をたどり、馬鞍山まで登ってきた。
去年は、晴天に恵まれたが、今日は全く視界がなく、山頂も狭く感じる。
三角点に落書きがある。山頂には道標がないので、書いたものだろう。
牛押山、これから向かう大金鐘方向、とは別に「霊象脊」へ矢印がある。
そちらを覗いて見ると、急な細尾根に踏跡が付いている。次回の課題だ。
山頂から一般道を大金鐘へ向け下ると、日本からの団体の一行に出会う。
前後にガイドがついた旅行会社のツアー。せっかく香港まで来たのだから、
山上から、碧い香港の海を見て欲しかったな。この曇天続きでは、残念だ。
プラトーが見える所まで下ってきた。ゆっくり写真を撮りたいと思うのだが、
先の団体が追いついてきた。その女性陣の五月蝿さに閉口し、先を急ぐ。
前を歩いていた男の子が、急に走り出す。そんな気分にさせる道だよな。
素直な反応で良いなぁ。ハムもちょっと走ってみる。
大金鐘へ一直線に登る道が見えているが、今日は、大金鐘へは登らず、
トレイルを歩いてみよう。昨年もそうだったが、犬を連れた西洋人が多い。
大金鐘を巻くトレイルは、樹林の中を進み、展望もなく退屈な道であった。
途中の東屋にも、犬を連れた人達。その横を野生の牛が通り過ぎて行った。
トレイルで見かける大きな糞は、彼らの所業。犬が追いかけ、蹴られていた。
昂坪で、パラグライダーの練習をしてる人達がいた。大金鐘から下ってくると、
左手に西貢の青い海を眺めながら、雄大な草原を伸びやかに歩けるのだが、
忠実にトレイルを歩いていると、広い昂坪の、ほんの一部にしか触れられない。
次の平地、茅坪まで来たところで雨が降り出した。かなり寒い。この先、
水牛山・黄牛山へ、足を伸ばす予定だったが、断念し北港の村へ下る。
ゆるやかで歩きよい道を、北港へ向けて下っていく。
北港の村の入り口で、西貢発・旺角行きのミニバスに乗ろうと思ったが、
満員続きで乗れそうもない。仕方なく、彩虹行きの二階建てバスに乗車。
彩虹のバスターミナル周辺の、高層ビル内でスーパー等を見ていたが、
裏手に出ると、とても賑やかな在来市場があった。バスで通り過ぎると、
高層ビルしか見えないの彩虹なので、なんだか楽しい発見。水筒を購入。