香港での食事は夜が困る。朝や昼なら、飲茶で安く食べられるのだが、
夜となると、飲茶やってた店も、高級海鮮レストランとなってしまうのだ。
そもそも海鮮が、嫌いなのが問題。あても無く、今日の夕食を探し歩く。
上の写真の、店先で、お兄ちゃんが食べてる丼を見て、思わず足が止まった。
香港の麺としては、珍しいボリューム。なにしろ香港という所は、「出前一丁」が、
食堂の正式メニューにあるくらいで、麺食に関しては、あまり期待できないのだ。
海外旅行初めて、「あの人と同じの下さい。」と指差し注文。「え、これのこと?」
って、店のオバさんが、食べてる人の目の前まで、指を突き出したのには吃驚。
明るいオバさんで、笑って応対してくれた。二人ならテーブル出すからと隣の
シャッターの閉まった店前に、座らせてくれた。他に気になる2品も注文する。
左から、牛雑河・18HD。郊外油菜・9HD。清湯蘿蔔・9HD (蘿蔔=大根)
つまり、菜っ葉の油炒めと、大根の煮付けが、この店の看板メニューみたい。
麺類を頼んでも、トッピングとして載って来るようだ。この日は日中の気温が8度、
夕方になって雨が降り、結構寒くて、温かい大根の煮付けが、とても美味かった。
一日おいて、もう一度行ってみた。雲呑麺・18HDを頼んでみたら、やっぱり、
大根と油菜が載って来た。大根は、長時間煮込んであるんだろう、とても柔らか。
でも、大根との相性は、麺よりも河(幅広の米の麺)の方が、良いようだった。
隣の店は不動産屋でまだ開いてた。遠慮して、道路側に席を広げようとしてたら、
オバさんが、此処は斜めだからダメと、やっぱり不動産屋の前に席を設けてくれた。
この店は麺家には珍しく、ビールを置いている。郊外油菜を肴に飲むの良いなあ。
香港に1週間いて、飲食業に従事する人の笑顔を見たのは、ここのオバさんだけ。
麺類に大根が載ってくるなんて、初めての経験。次回あったら、また行きたいお店。
(2012年1月5日・7日 1HD=10円)