摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

大刀屶(566m)・・・・・・粉嶺・・・2012年1月8日

今日は、深圳へ出境する日なので、東鉄線の粉嶺駅から、歩ける山にした。

大刀屶、英名ではナイフリッジ。だが、写真で見る限りは、割と地味な山だ。

粉嶺駅に隣接するショッピングセンターで、飲茶の朝食と昼用のパンを買う。

地下鉄・粉嶺駅のB出口を出て進み、突き当りで道路を潜る地下道に入る。

その地下道を右側に出る。(左側に出ると蓬瀛仙館という派手な道教寺院。)

駐車場の先に、蝴蝶山徑の入口。この急な舗装路をどんどん登って行く。

地下鉄駅に、コインロッカーは見当たらず、旅行の荷物全部背負っている。

大した荷物ではないんだが、やっぱり重たい。急傾斜の舗装路はこたえる。

途中に展望所があったりするが、今日も靄がかかって展望は良くない。

この一週間ずっと曇り空だった。おまけにスモッグか靄かで視界は悪い。

蝴蝶山徑というから、この辺りが蝴蝶山なんだろうか。処々に広場があって、

毎朝登山的に親しまれているようだ。北大刀屶手前の鞍部まで舗装路が続く。

暗い照葉樹の森を登り返すと、東屋のある広場に出た。展望は良くないが、

日陰を求めて、沢山の登山者が休憩しに来て、賑やかだ。傘は紫外線対策。

少し南へ進めば、北大刀屶の山頂。こちらは日陰がないためか閑散としてる。

山頂の一角には大岩がある。なぜか頂部を平たく加工し、タイルが張ってある。

この大岩に攀じ登ると、景色が一気に広がり、壮観だった。しばらく小休止する。

北大刀屶の山頂付近からは、草原の道となり、展望も良く稜線漫歩を楽しめる。

正面が大刀屶のピークだろう。その向こうには薄っすらと巨大な大帽山が見える。

ほぼ南に向かって歩いてるのか、靄が濃い上に逆光で写真が上手く撮れていない。

大刀屶の山頂には三角点がある。その台座に腰掛けて昼食を摂った。

この大刀屶の山頂から先が、大刀屶の名の所以である細尾根が続くところ。

右側は草つきの急斜面。これほどの急斜面が保持できるとは、信じがたい。

左側は小潅木の急斜面。稜線上は、それほど狭くもなく、普通に歩いて行く。

細尾根を歩き終え、振り返って見る。英名のナイフリッジという語感よりは、

大刀屶の方が、やっぱりしっくりするな。こうして見ると、凡庸にも見えるが、

両面の急斜面と高度感は、なかなか凄いものがあった。

後は、白牛石に向かって、どんどん下る。さて、この山は逆コースの方が良いかも。

なぜなら、ずっと南向きで逆光気味だったから。晴れてると、ずいぶん暑いだろうし。

道路に飛び出せば、すぐ脇が白牛石のバス停。5分も待たずに、バスがやってきた。

64k大埔墟地鉄駅行きだが、途中の太和駅で下車する。駅の商場で土産を買込む。

羅湖駅までは、15分ほどの乗車。外国人ブースを進み割りとスムースに出境できた。

深圳に入って、まず目に飛び込んできたのは「行李寄存処」の看板。ここは中国だ。


(この山行は、フォートラベル「jun2」さんの記事を参考として歩きました。多謝。)