今日は、深圳へ出境する日なので、東鉄線の粉嶺駅から、歩ける山にした。
大刀屶、英名ではナイフリッジ。だが、写真で見る限りは、割と地味な山だ。
粉嶺駅に隣接するショッピングセンターで、飲茶の朝食と昼用のパンを買う。
地下鉄・粉嶺駅のB出口を出て進み、突き当りで道路を潜る地下道に入る。
その地下道を右側に出る。(左側に出ると蓬瀛仙館という派手な道教寺院。)
駐車場の先に、蝴蝶山徑の入口。この急な舗装路をどんどん登って行く。
地下鉄駅に、コインロッカーは見当たらず、旅行の荷物全部背負っている。
大した荷物ではないんだが、やっぱり重たい。急傾斜の舗装路はこたえる。
途中に展望所があったりするが、今日も靄がかかって展望は良くない。
この一週間ずっと曇り空だった。おまけにスモッグか靄かで視界は悪い。
蝴蝶山徑というから、この辺りが蝴蝶山なんだろうか。処々に広場があって、
毎朝登山的に親しまれているようだ。北大刀屶手前の鞍部まで舗装路が続く。
暗い照葉樹の森を登り返すと、東屋のある広場に出た。展望は良くないが、
日陰を求めて、沢山の登山者が休憩しに来て、賑やかだ。傘は紫外線対策。
少し南へ進めば、北大刀屶の山頂。こちらは日陰がないためか閑散としてる。
山頂の一角には大岩がある。なぜか頂部を平たく加工し、タイルが張ってある。
この大岩に攀じ登ると、景色が一気に広がり、壮観だった。しばらく小休止する。
北大刀屶の山頂付近からは、草原の道となり、展望も良く稜線漫歩を楽しめる。
正面が大刀屶のピークだろう。その向こうには薄っすらと巨大な大帽山が見える。
ほぼ南に向かって歩いてるのか、靄が濃い上に逆光で写真が上手く撮れていない。
大刀屶の山頂には三角点がある。その台座に腰掛けて昼食を摂った。
この大刀屶の山頂から先が、大刀屶の名の所以である細尾根が続くところ。
右側は草つきの急斜面。これほどの急斜面が保持できるとは、信じがたい。
左側は小潅木の急斜面。稜線上は、それほど狭くもなく、普通に歩いて行く。
細尾根を歩き終え、振り返って見る。英名のナイフリッジという語感よりは、
大刀屶の方が、やっぱりしっくりするな。こうして見ると、凡庸にも見えるが、
両面の急斜面と高度感は、なかなか凄いものがあった。
後は、白牛石に向かって、どんどん下る。さて、この山は逆コースの方が良いかも。
なぜなら、ずっと南向きで逆光気味だったから。晴れてると、ずいぶん暑いだろうし。
道路に飛び出せば、すぐ脇が白牛石のバス停。5分も待たずに、バスがやってきた。
64k大埔墟地鉄駅行きだが、途中の太和駅で下車する。駅の商場で土産を買込む。
羅湖駅までは、15分ほどの乗車。外国人ブースを進み割りとスムースに出境できた。
深圳に入って、まず目に飛び込んできたのは「行李寄存処」の看板。ここは中国だ。
(この山行は、フォートラベル「jun2」さんの記事を参考として歩きました。多謝。)