2012年の正月2日から8日まで、香港で二度目の低山歩きを楽しんだ。
今回の山旅に際し、参考になるサイトを探し、素晴らしいブログを発見した。
フォートラベルというサイトに公開されている、jun2さんの山行記録である。
狗牙嶺・龍脊・大刀屶と、コピーしガイドブックとして利用させていただいた。
簡潔・明解な短いコメントと、的確な写真で、分かりやすい案内となっている。
さて、jun2さんのブログは分かり易いのに、その他のブログや、ガイド本は、
香港の山に関して、どうして分かり難いのか、勝手に考えてみた。
(上の写真は、大帽山のマクルホーストレイルの標識)
香港には、トレイルと呼ばれる自然歩道が沢山設置されている。代表的な、
3大トレイルだけでも、220kmもある。当然、登山にもこれらを利用する。
トレイルは幾つかの部分に分かれているが、1ステージは10km程の長さ。
この「線」であるトレイルを基準に案内すると、実に難解な文になってしまう。
香港山歩きのバイブル的存在である「香港低山散歩」も、この轍を踏んでいる。
鳳凰山の項の写真には、「ステージ4の終了点(ここでバスを降りる)」とあるが、
これでは、ランタオトレイルの全てを理解してないと、読んでて詰まってしまう。
バス停の名前さえ書いてあれば、簡単なのにである。
(普通の公設道標もある。これなら何処に向かうか一目瞭然)
この点、jun2さんの山行記は、トレイルに拘泥されていない。登山口も、
トレイルの起点とかではなく、地下鉄の駅からが多く、旅行者には易しい。
前回はトレイルを理解しようと、頭を悩ませながら山登りしてたが、今回は、
登山口から、高みへ登って行けば山頂に着くだろう。の気分で歩いていた。
すると、トレイルの呪縛から、解き放たれたように、楽しく歩けた。
(馬鞍山系の大金鐘、トレイルは北側の山裾を巻いている)
そのうえ、このトレイルは、歩きやすさを優先しているので、必ずしも山頂を、
目指していない。そのため、トレイルだけを歩いていると、山頂も好展望地も
通り過ぎてしまう。日本的な山登りを期待する向きには、欲求不満の種となる。
さて、jun2さんに御礼のコメントを書こうと思ったけど、フォートラベルのサイトは、
ログインが必要なので断念。遠くからだけど、此処からお礼申し上げます。多謝。