今年の冬は、25年ぶりの寒さだとか。降雪も多いらしい。
思い出して、書棚から山スキーのガイドブックを出してきた。
数種類あるが、なかでも白山書房の「山スキールート図集」は、
当時の私の周囲では、バイブル的存在だった。
実際に使用したのは、第2集が断然多い。第1集は関東・東北。
第2集は関西を含む全国なのだが、なぜか第2集の方が魅力的だ。
表紙を見ただけでも、ニセコ・羊蹄山・八甲田・岩木山この辺りは、
例年5月連休に行っていた。巻機や谷川の上越国境は、3月下旬から
4月にかけて、こんな好コースと一緒に、比良や奥マキノ・伊吹等の、
関西の低山も紹介されているのが、読者を集めた理由だろうか。
たまたまページを開いてみると、谷川岳の芝倉沢のページだった。
初めて、一人で上越国境に行ったコースだ。ロープウエイを使うので、
難易度は低いが、稜線から芝倉沢に滑り込む際には、かなり緊張した。
1ページに1コース。大きな概念図と簡潔な案内文。これだけで、
そのコースの概略を、把握することが出来る。改めて素晴らしい、
ガイドブックだと思う。いくら眺めていても飽きない一冊である。