摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

大東山(869m)・蓮花山(766m)・・・・・・ランタオ島・・・2010年12月29日

ランタオ島は、島といっても地下鉄で、九龍・港島と繋がっている。

新空港建設に併せて、ベッドタウンの開発が行われ、空港建設に際し、

整備された道路・鉄道が、旅客の為だけでなく、住民の足となっている。

空港鉄道はできたものの、いつもガラガラの韓国・仁川(AREX)や、

タクシー業者等の反対で、空港まで鉄道を延ばせないバンコクに比べると、

香港の新空港は、成功していると言えるのでは、ないだろうか。

(6:20 飲茶で朝食  7:45 佐敦駅  9:05 東涌駅発 梅窩行3Mバス乗車) 

そんな新都市「東涌」を出発した3Mバスは、平日なのに行楽客で満員だ。

東涌拗のバス停は、峠の少し手前。10名程のグループ登山者と一緒に下車する。

梅窩から来た3Mバスからも、登山者が下車したが、みんな鳳凰山へ登って行く。

(9:25 東涌拗=伯公拗という峠で3Mバス下車)

大東山への道は、大きな石で階段が組んである。すぐに草原となり、展望が開ける。

高度はどんどん上がり、振り返ると鳳凰山が、標高の割りに雄大な姿を見せている。

鳳凰山に登るなら、昂坪からではなく、標高差のある東涌拗からが、断然良いな。

いつか、機会があれば、東涌拗から鳳凰山・観音山を越え、大澳まで歩いてみたい。

今日は、風も無く暑い。半そでTシャツ一枚で登るが、腕の日焼けがヒリヒリ痛む。

大展望に時を忘れ、いつの間にか二東山が見えるところまで、登ってきてしまった。

ランタオ島トレイルは、大東山の山頂を通っていない。山頂への踏跡を見過ごしたか。

北西に回りこみ、かなり後戻りする形で、大東山の山頂への踏跡をたどる。

一面のススキの原で、踏跡はいくつもあり、好きなところを歩いて山頂に向かう。

山名標識と三角点がある山頂。だが、ちゃんとした登山道もなく、誰も登って来ない。

香港では、山頂に対する興味が薄いのか。ピークハントなんて言葉は、無いんだろう。

(11:10 大東山の山頂)

山頂からは、新空港が一望の下だ。次々と旅客機が、離着陸している。

離陸の順番待ちしている様子も、よく見える。マニアなら楽しい所に違いない。

西側には、鳳凰山が相変わらず立派な山容を見せている。昂坪の建物群も白く見える。

さて、二東山(748m)へは、植民地時代の別荘。ブロック造りの廃屋の間を通っていく。

現在一部は、山小屋(無人)として利用されている、大学生のグループが宿泊していた。

利用するには、電話予約して鍵を借りるようだが、詳細は不明。

(12:00 二東山の山頂)

トレイルは二東山の北側を巻いているので、やはり踏跡をたどって、蓮花山の鞍部に下る。

ここからトレイルは西へ、梅窩に向かうが、ここで下ってしまうのは、いかにも惜しい。

見ると、蓮花山の山腹を、北に向かうよい道が伸びている。たぶん東涌市に下れるだろう。

(12:20 梅窩への分岐)

三角点がある蓮花山頂にも一応寄るが、踏跡は薄い。山頂からは梅窩の町が見える。

中環からのフェリーが発着するが、いかにも寂れた様子で、魅力的な街ではない。

これも東涌市に向かう理由。エネルギッシュな東涌駅周辺を、もう一度見てみたい。

(12:40 蓮花山の山頂 昼食休憩 13:10 出発)

蓮花山の山頂を北に向かう踏跡は、山腹を巻いてきた道に合し、ゆるやかに下っていく。

西側には、いつまでも鳳凰山と、270段の階段上に鎮座する寶蓮禅寺の大仏が見えている。

やや複雑な地形に差し掛かると、行く先の鞍部に高層アパートが頭を出す。

この道は、どこまでもハッキリしていて、最後まで迷う心配はなさそうだ。

鞍部を越えると、道は急な下りとなり、足元には地下鉄や高速道路が見えてくる。

下りついた所から、北に向かい、地下鉄の東涌駅までは、キッカリ徒歩15分。

荒野から突然、着飾った人たちで溢れる年末のショッピングセンターに飛び込む。

(14:45 下山口 15:00 地下鉄 東涌駅)

駅構内に隣接して、一階はアウトレット店。地下は和・洋・中・韓の食材が、

豊富に揃っているスーパーで、ちょっと感動。お土産も、ここで買って行こう。